天空世界のような湖面鏡(ボリビア)
南米ボリビアにあるウユニ塩湖は、世界でも珍しい広大な塩原。12月〜3月の雨期をむかえると、この塩原は全てを反射する湖面鏡となります。まるで、天空にいるかのような光景。訪れた人によると、歩いている、という感覚がなくなるような絶景だそうです。
巨大クリスタルの洞窟(メキシコ)
Photo by: Carsten Peter, Speleoresearch & Films
驚くほどに巨大なクリスタルで作られた洞窟。これは、人の手ではなく、自然の力によってできたものだそう。洞窟を歩く人の小ささが、結晶の大きさをもの語ります。洞窟へは、管理会社の許可なしには立ち入れないようですが、写真だけでもその迫力が伝わってきます。
ピンク色の湖(オーストラリア)
西オーストラリアのヒリアー湖は、なんとも愛らしいピンク色。じつは、西オーストラリアにはピンク色の湖が点在するそうです。このピンク色の謎はまだ解明されていないのですが、微生物によるものではないかと推測されているようです。
普段見慣れている、青色や緑色の湖。それだけにこのピンク色には驚かされますが、現地に住む人々には日常の光景。視点を変えてみれば、私たちの日常も、とてもドラマチックに映るのかもしれませんね。
泡まで凍る不思議な湖(カナダ)
Photo by: Chip Phillips
ここは、ジャスパー国立公園にあるアブラハム湖。寒さが厳しい時期になると、湖の表面だけでなく、湖の下までもが凍ってしまうそうです。湖底にいくつもの層になって見える白い物体は、凍結気泡と言われる、いわゆる凍てついた泡。湖の深くに生息する植物がメタンガスを発生することで見られる現象だとか。
湖は人工で作られたそうですが、この幻想的な光景は自然の力なくしては見られないものではないでしょうか。氷に封じ込められた湖底の世界が、気にならずにはいられません。
木を包む巨大な蜘蛛の巣(パキスタン)
Photograph courtesy Russell Watkins, U.K. Department for International Development
一瞬、目を疑うような光景。よく見るとこれ、蜘蛛の巣で樹木が覆われているのです2010年に起きたパキスタンでの大洪水。この洪水で樹木に登って逃げた蜘蛛たちが、その樹木全体に糸を張り巡らせて、巣を作ったのだとか。大洪水の後のパキスタンでは、このように蜘蛛の巣に覆われた木々が何千本と出現したそうです。
自然界に生ける、動植物の生命力が伝わってくるような気がします。
星空のようにきらめく波(モルディブ)
Photo by: Doug Perrine
ここ、モルディブ・バードゥ島では、浜辺に青く輝く波が打ち寄せます。星空のようにきらめく海辺は、まるで地上の天の川のようです。うっとりするようなこの波の輝きですが、じつは海洋生物プランクトンによるものだそう。しかも、バードゥ島だけの特殊な現象ではなく、世界各国で見られる現象だとか。もちろん、日本近海でも環境条件が整えば見えるようです。
キラキラと夜空に瞬く天の川を渡ってみたい、と幼心に思ったものですが、地上にも海辺に輝く天の川がちゃんとありました。
(米田ロコ)