絵に描かれたりんごには、葉っぱが付いていることがあります。でも、実際に葉っぱのついたりんごを見かけることは、りんご栽培でもしていない限りほとんどありません。じつは、この「葉」とても重要な役割を果たしているのです。



「葉」が甘みをつくる


本来りんごの葉には、りんごの甘みを高めるための養分が多く含まれています。でも、見た目を重視するりんご市場では、日光がりんご全体に当たって、均等に色づいた状態に育つのを好むため、その妨げとなる葉を栽培の過程で取り除いてしまうのです。

確かに、りんごを買う時は「見た目」で選んでしまうかもしれません。一方で、見た目にとらわれすぎるあまり、りんご本来の濃い味を体験できずにいる人が多いのも事実です。では、滅多にお目にかかれない濃厚な味のりんごは、一体どこで買えるのでしょう。



りんご本来の味が楽しめる「葉とらずりんご」


青森県の「岩木山りんご生産出荷組合」では、葉を摘まないりんご栽培にこだわり、「葉とらずりんご」づくりを続けています。しかしこれでは、均等な色づきが困難になるため、市場では引き取ってもらえないことが多いのだそうです。

農家の人の想いを伝えるコラボ

そこで、こだわりの「葉とらずりんご」の認知を少しでも広めようと、バンタンデザイン研究所の学生たちが、「葉と

らずりんご」のプランドコンセプトやネーミング、ロゴなどをつくりあげ、岩木山りんご生産出荷組合に提案しました。その結果生まれたのが、「HAPPY HAPPA(ハッピー ハッパ)」のネーミングとデザインです。
「葉とらずりんご」のshopサイトでも使われています。素敵なデザインのちからで、りんご本来の味や、農家の人びとの想いがより伝わりやすくなりそうです。胃腸を保護したり、疲労を回復したりと、「万病の薬」と言われているりんごは、毎日の健康に欠かせない食べ物。濃厚な味を誇る「葉とらずりんご」を味わってみたいという人は、サイトから注文できます。

[HAPPY HAPPA(ハッピー ハッパ)]

Red appples image via Shutterstock

(下野真緒)

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