それというのも部類の鳥好きの友人が、仕事場のテラスに手製の鳥小屋を設置し、野鳥にエサを与える小鳥番をしている姿を見ているから。彼女は青山の「ユトレヒト」というブックショップで働いていて、ときどき立ち寄ってはテラスのテーブルで、お茶をのみのみひと休みさせてもらっています。
そんなとき驚くのが、普通は人を警戒する野鳥、スズメやキジバトやドバトに、彼女がなつかれていること。手や肩にのるようなことはないけれど、「この人はわたしたちの味方だ」というのが鳥たちにも分かるのか、ほどよく距離をおきつつ彼女のそばで安心して、パチパチとエサをついばんでいます。
岡部史絵さん作。0-9までの数字を模した白鳥のバッジ " swange "
ここ数年は、普段でも旅先でも、鳥の形のブローチやちょっとした置きものを見つけると、友人の顔がほわほわと浮かび、おみやげに求めるようになりました。そればかりかいつのまにか私自身も、鳥モチーフのアクセサリーや洋服コレクションが増え、友人にはかないませんが、ちょっとした鳥好きの仲間入り。
我が家の玄関を飾る、岡部史絵さん「コトリカザリ」
我が家の玄関を飾る、小枝。ちょこんと紙製の鳥がのってるのですが、これも彼女の作品です。小鳥の重さで細い枝がしなっている様子が好きで作ったという「コトリカザリ」。
今回の新作「コトリカザリ」
2年ほど前、彼女が参加する「kotoriten」というエキシビションで求めたのですが、ちょうど今、3回目が開催中。友人も、久しぶりにお飾りを出品するそう。
「kotoriten」には、鳥の絵の原画やオーナメントも
原画、オーナメント、紙や布のグッズ、本......。小鳥愛いっぱいの展覧会。参加されている方々のたくさんの目を通して、小鳥の色や鳴き声の愛らしさに、いつも気がつかされるのです。
CLASKA Gallery & Shop "DO" 渋谷パルコ店で開催「kotoriten」の一部
「kotoriten」は、小鳥に関する作品を展示するエキシビション。今回で3回目の開催です。デザイナー、ミュージシャン、イラストレーター、国内外問わず、小鳥を愛するいろいろな分野のアーティストが参加。作品だけでなく、本やグッズの販売も。
[kotoriten 3 "aichooo" Exhibition & Product Fair]
会場:CLASKA Gallery & Shop "DO" 渋谷パルコ店(渋谷パルコ パート1 B1F)
会期:2014.5.13. tue - 6.1.sun 10:00~21:00