「憂鬱じゃなければ仕事じゃない」。そんな言葉がつい浮かんできてしまうのが、仕事で他社との差別化や、発想のユニークさを求められたとき。そのうえ「独自の視点で」なんて言われると、自力でなんとかしなければとプレッシャーを感じます。

ひとりでできることは、本当に少ない

そんなときに思い出したいのが、吉祥寺でひとり営んでいる出版社、夏葉社の代表、島田潤一郎さんのこんな言葉です。

ぼくは自分のなかにこたえはないと考えるようにしています。

(『じぶんの学びの見つけ方』P81より引用)

ほとんど未経験であった業種・業界で、ひとりで会社を立ち上げ、編集から営業までひとりでこなしている島田さん。自分の力だけで仕事をされているのかと思いきや、じつは「ひとりでできることは、本当に少ない」と言います。

人から学んでこそユニークな発想がうまれる

だれかに会ったり、本を読んだり、「他人からいろんなことを学ぶからこそ、なにかができる」という考えかたは「自力でなにかをうみ出さなければ」とプレッシャーを感じているときの励みにもなります。

そもそも独自のアイディアというのは、必ずしも「自分の思考様式で」とイコールではないのですね。

煮詰まったら、時間の無駄と思わずに、だれかと他愛ないおしゃべりをしてみたり、本を読んだりしてみる。そうしてほかの人の感性に触れ、学ぶことで、自分の思考様式の外にでて考えることができ、より新鮮でユニークな発想がうまれるのかもしれません。

じぶんの学びの見つけ方

autumn leafs via shutterstock 

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