アメリカのライター兼リサーチャーで、長寿に関する専門家であるDan Buettner氏の新書「The Blue Zone Solution」では、100歳まで健康に長生きするための秘訣が紹介されています。
野菜と豆がメインの食事「最初に、これらの5つ地域に住む人は植物性食品が90%を占める食事をしています。そして穀物、コーン、サツマイモなどの炭水化物が約65%を占めており、さらに豆類は世界の長寿の食事の基礎となっています」
[CBSNewsより引用翻訳]
アメリカでも最近は健康のために動物性食品の摂取を控える人が増えています。玄米などの穀物と豆が中心の食事は伝統的な日本食にも通じます。さらに長寿の地域では伝統的に食べられている食材があるようです。
その土地で多く採られている食材を食べる「Blue Zoneコミュニティーには、それぞれ健康と長寿の鍵となる主要な食材があります。サルディーニャではオリーブオイルとグリーン野菜が多く食されます。沖縄では豆腐やサツマイモから多くの栄養素を摂取しています。ニコヤ半島に人々はかぼちゃや芋をたくさん食べます。そしてロマ・リンダの100歳以上の人は加工食品を避けて、鮭やオートミールを多く食べています」
[CBSNewsより引用翻訳]
どの地域でも、緑黄色野菜、良質な炭水化物、植物性のタンパク質、良質な脂肪を中心とした食生活ということが分かります。さらに同書では日本に昔から伝わる「腹八分」も沖縄の人々の長生きの秘訣として紹介されています。
1日1杯の赤ワインは長寿に繋がる?「アルコールは心臓病になる確率を下げ、慢性的な炎症を抑えながらコレステロールを減らします。赤ワインは抗酸化作用とポリフェノールが豊富で動脈硬化を防ぐ助けをします。鍵は適度に飲むことです。1日にグラス1、2杯以上飲むと効果は打ち消されてしまいます」
[Best healthより引用翻訳]
確かに長寿の方々はストイックなダイエットをするというよりも、大らかに食事も人生も楽しんでいるイメージがあります。家族や友人たちと会話を楽しみながら、野菜中心の食事を一杯のワインと一緒に楽しむ。
どの地域の食事も特別なものではありません。健康で長生きするためには、毎日の心がけとシンプルながらもバランスの取れた食生活が鍵を握るようです。
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