鬼怒川温泉のほど近く、清閑な渓流沿いに佇む温泉旅館「星野リゾート 界 川治」で、穏やかであたたかな里山の暮らしが味わえる宿泊プランがスタートしたようです。
その「恵みの里山ステイ」プランのなかでも、私が一番気になったのが、干し野菜と燻製づくり。
秋の味覚を燻製で楽しむ
里山の知恵を伝授する「里山バトラー」の案内により、敷地内約300坪にわたって広がる胡桃の森で、涼しい秋の風を利用した干し野菜と燻製を自分でつくれるのです。
干し野菜は季節の野菜やきのこ、果物など好きなものを選び、できあがったものはお土産に。チーズや豆腐、いちじくなどの燻製は、夜、館内の「もてなし小径」で好きな飲み物と一緒にいただけるそう。
干したり燻製にしたりすることで、うまみが凝縮し味にも彩りにも深みが出る秋の食材。自分でつくったものならば、その味わいもまた格別でしょう。そのノウハウはおうちに帰ってからでも活かされそうですよね。
木漏れ日の下でゆったり読書
また、秋といえば読書! 胡桃の森の里山文庫では、青空と木漏れ日の下、森のなかの特等席でゆっくりとした読書タイムを楽しめます。
石臼挽きの本格コーヒーを飲みながら、頭と心に栄養を与える静寂の時間。都会ではなかなか味わえない、とびきりのぜいたくがそこにあります。
ひろった紅葉で麻紙づくり
さらには、文化の秋を実感できる紅葉の麻紙漉き体験も。胡桃の森で集めた紅葉やくるみの葉を麻紙に漉き込み、自分だけのオリジナル麻紙を制作できます。できあがった麻紙は、旅先からの便りにしたり、大切な人へのお土産に。忘れられない経験になるのはもちろん、伝統の技を修得できるのがうれしいですね。
この「恵みの里山ステイ」は、11月30日までの秋の季節限定プラン。1日1組限定なので、予約は早めにしたほうがよさそうです。
ゆったりとした時間が流れる里山で心がほっとするひとときを過ごしてみませんか?
photo by Thinkstock/Getty Images
(小坂井良子)