期間限定で販売していたクレープやスコーンも毎日食べられるようになり、広くなった店内にはコンフィチュールや焼き菓子の幸せな甘い香りが漂っています。
そんな新しいショップでオーナーの菓子研究家・いがらしろみさんに現在のお気持ちやお菓子作りに至るストーリーをお聞きしました。
小学生のころからお菓子好き
小学生の時からお菓子を食べるのも作るのも大好きだったろみさん。憧れのフランスに行き、パリやアルザス地方の旅行で食べた美味しいものがお菓子研究のルーツになっているそうです。
フランス留学から帰国後、イベントで手製のお菓子を販売したところ、いちばん反応がよかったのがコンフィチュール。そしてお店をオープンすると、瞬く間に評判になりました。
ショップ正面でお客さまを出迎える「キャラメル・シャンゼリゼ」(80g 790円)は甘すぎないビターなキャラメル味。
住んで10年という愛着のある鎌倉のまち。新しい店舗は偶然に見つけた物件だったそうですが、この場所には特別な思いがあるそうで「鶴岡八幡宮の上宮が凱旋門みたいなので、ここはシャンゼリゼみたいでしょう」と嬉しそう。
新作コンフィチュールを「キャラメル・シャンゼリゼ」と名付け、鎌倉限定で販売。この「シャンゼリゼ」はろみさんがパリで初めて食べたマロンクリームのクレープの感動を再現した味なのだそう。お菓子への思いとフランス愛が込められています。
小窓からオーダーするクレープはシンプルな「シュガーバター」(400円)、人気の定番「キャラメル・ブルターニュ」(450円)のほか季節のコンフィチュールを使ったものも。
クレープ売り場の前には椅子とテーブルがあり、お水のサービスもありますが、パリっぽく食べ歩きしたい気分。
店内にはプチジャム付きスコーン(310円)や、量り売りのジャムも。
ろみさんらしいパリのエスプリを効かせた新店舗。表通りに出来たことでご近所さんや観光に訪れる人、以前より色々な人が訪れるようになったそう。休日はもちろん、平日の朝早くから客足の絶えない鎌倉の新名所です。
美味しいクレープで気分が上がる事間違いなし、ろみさんの鎌倉パリ計画は着実に進行しているようです。
[Romi-Unie Confiture(ロミ・ユニ コンフィチュール)]
※ 表記価格は全て税別です。
(写真・文/石黒美穂子)