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「お父さんお母さん、ちょっとこれ見て!お姉ちゃん超短足~(笑)」
これは私が中学生のとき、運動会で撮られたブルマ姿の私の写真を見た妹の発言です。
両親までもが
「ほんとだ。いつにも増して足が短く見える!」
などと言い、家族全員に大笑いされたときのことを、今でもはっきりと覚えています。
そういう私自身も、その写真を見て、自分の足の短さに改めて大きなショックを受けたのです。
ここまで足が短いのは、一族でも私だけ
欧米人に比べると、日本人の足は短いのが一般的でしょう。人種の問題なので仕方ありません。
そんな日本人の中でも間違いなく、私の足はかなり短いです。
「周りにいる足の長い人と比べると短い」といったレベルではなく、世間一般の人と比べても短いのは確かです。
自意識過剰になっているわけではありません。
私の家族はみんなそこそこスタイルが良く、足もどちらかと言えば長いほうです。
ところが一体誰から遺伝したのか、なぜか私だけが極端に足が短いのです。
特に膝から下、ふくらはぎ部分の短さが目立ちます。
親戚一同の中でも、私のように短い足をした人間はいません。
それが余計に家族から短足をからかわれる原因となってしまいました。
私と同じ背丈の妹がはくと、裾がくるぶしの位置にくるズボンが、私がはくとつま先より長く余ってしまいます。
ことあるごとに家族から
「なんであんただけそんなに足が短いのかね~?」
と言われるたびに、コンプレックスが強くなっていきました。
自分の足の短さに疑問を持ち始めたのは、小学校高学年の頃でした。
朝礼や体育の時間に体育座りをすると、私の場合、立てた膝の位置がちょうど胸の乳首あたりの高さにありました。当時はそれが普通なのだと思っていました。
ところがある日、ふと隣に座っていた同級生の姿を見ると、膝の高さがその子の顔のすぐ前にあったのです。
他の同級生を見ても、ほとんどの子の膝が肩もしくは顎の下くらいの位置にありました。
「あれ?なんで私の膝の高さはここまでしかないんだろ?座り方が悪いのか?」
と思い、背中を思い切り丸めてみたり、足をできるだけ胸に引き寄せて座ってみたりしましたが、どう頑張っても明らかにみんなより低い位置に膝があるのです。
また体育座りをすると、その体勢をキープするのがすごく辛かったのですが、その理由も判明しました。
体育座りをするとき、両腕で両脚を抱えますが、私の足が短すぎて膝がとても低い位置にあるため、しっかりと足を抱えられないことが、安定した体勢で体育座りができなかった原因だったのでした。