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公開価格や初値割れした銘柄の投資は有効か
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公開価格や初値割れした銘柄の投資は有効か

2016-11-23 01:27

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     IPO銘柄投資の3パターン。


      1. 公募価格でIPO銘柄に投資する。(良いと思われる銘柄はなかなか回ってこないので絵に描いた餅の世界。)


      1. 公開初値で投資する。(初値は有望銘柄ほど高くて通常は手が出せない。その後に値下がりがきつくなることもあるが、銘柄によってはその後に急騰することもある。)


      1. 初値後の一定期間後の安値での投資。(安値をつけるタイミングを見出す困難さがある。)



     結局、主たる投資チャンスは2と3になります。


     今年もこうした3パターンのどれかで投資された読者投資家の皆さんが大勢お見えかと思います。

     運よく有望株の公募を得た場合はハッピーです。その多くはマザーズ銘柄かJASDAQ銘柄だったかと思います。

     はてな(3930・3.8倍)
     バリューゴルフ(3931・2.5倍)
     チエル(3933・2.7倍)
     ハイアス&カンパニー(6192・2.9倍)
     グローバルウェイ(3936・4.7倍)
     アトラエ(6194・2.4倍)
     ホープ(6195・2.3倍)
     ストライク(6196・2.3倍)
     セラク(6199・2.6倍)
     デュアルタップ(3469・2.3倍)
     カナミック(3939・2.9倍)
     バリューデザイン(3960・2.1倍)
     シルバーエッグ(3961・2.9倍)
     チェンジ(3962・2.5倍)
     キャピタルアセットプランニング(3965・2.3倍)

    など初値が公開価格の2倍以上になった15銘柄で多大なリターンを得られた投資家の皆さんもお見えかも知れません。

     但し、運よく公開株が回ってきたとしても株数は限定されていて資産を極端に増やせたのかは不明です。


     2の公開初値からの成果はまちまちだったものと思います。このパターンでは比較的短期で2倍以上の値上がりを見せた銘柄は、

     LITALICO(6187・2.3倍・2か月)
     アカツキ(3932・4.2倍・2か月)
     エボラブルアジア(6191・2.6倍・4か月)
     農業総研(3541・4.0倍・1か月)
     VEGA(3542・2.1倍・1か月)
     リファインバース(6531・2.3倍、3か月)
     串カツ田中(3547・2.1倍・1か月)
     チェンジ(3962・2.4倍・1か月)

    のマザーズ8銘柄です。
     この中では初値が公開価格を8%下回ったアカツキの値動きは異色でした。


     3のパターンでは上場後2か月から3か月程度後に安値があって、その後株価がその2倍以上の水準になった銘柄として、

     ヨシムラHD(2884・2.2倍)
     ヒロセ通商(7185・4倍)
     ストライク(6196・2.6倍)

    などがあります。

     このうち、FX業者のヒロセ通商はJASDAQに上場する銘柄ですが為替の大幅変動で直近が高値をつけていて、安値から4倍もの水準になってきました。


     こうした明るいIPO銘柄に対してなかなか成果が出ていないIPO銘柄も比較的多く、中には公開価格を割り込んでいる銘柄も見られます。

     2016年のIPO銘柄で一回も大幅高にならず公開価格や初値を割り込んだままの状態の銘柄としては、

     フィット(1436・公開価格比▲57.7%)
     富士ソフトSB(6188・同▲22.8%)
     UMCエレク(6615・同▲7.9%)
     グローバルグループ(6189・同▲0.5%)
     フェニックスバイオ(6190・同▲35.3%)
     イワキポンプ(6237・同▲2.3%)
     アイドマ(9466・同▲20.6%)
     ウイルプラス(3538・同▲15.7%)
     やまみ(2820・同▲8.9%)
     コメダ(3543・同▲11.9%)
     ソラスト(6197・同▲9.0%)
     デファクトスタンダード(3545・同▲13.7%)
     ベイカレント(6532・同▲24.0%)
     KHネオケム(4189・同▲13.3%)
     アイモバイル(6535・同▲27.0%)
     岐阜造園(1438・同▲8.0%)
     バロックジャパンリミテッド(3548・同▲30.6%)

    があります。こうした17銘柄が低迷した状態となっています。

     この中には上場後の業績発表が延期されるなどの論外の出来事があったフィットもありますが、多くは地味な業態で評価不足か、公開株数が多くて需給悪が見られる銘柄となっています。上場直後の業績の下方修正が見られたフェニックスバイオのような事例もあり、投資家はそうした銘柄にシビアな評価をしています。
     ただ、これらの中には業績が比較的堅調にも関わらずPER面で低く評価されている銘柄がある点に注目したいと思います。


     公開後まだ間もなく十分なIRがなされていない銘柄もあって、認知度の向上とともに評価が高まる可能性もあります。
     決算内容の吟味が進むとともに株価が戻る展開が想定できる銘柄があると考えられます。

     敢えてこうした銘柄に積極的に投資する必要はないと思いますが、業績内容をしっかり吟味して株価の割安性を確認した上での投資は有効かと思われます。


    (炎)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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