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 今週(12月12~16日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で404円78銭上昇し(率にして2.1%の上昇)、1万9401円15銭で取引を終えました。6週連続の上昇です。今週の立会い5日間は全て上昇、本日16日で9日続伸となりました。


 米国株の上昇、円安・ドル高を背景とする海外投資家の買いが連日の相場上昇を牽引しましたが、東証一部の騰落レシオ(25日移動平均)は16日で156.07に達しています。さすがに、過熱感がありますね。

 ただ、円安の進行が続くため、輸出型の加工製造業(機械、電機・精密、自動車)を中心に、国内主要企業の業績改善期待が大きく盛り上がっています。

 今16年度は営業減益との予想でしたが、5期連続の営業増益に転じる可能性が出てきました。


 金利上昇、原油はじめ資源市況の上昇、円安進行と、経済環境はにわかにインフレ色を帯びてきました。世界的に、「本格的にインフレに突入」というのは時期尚早かもしれませんが、インフレに備えた資産内容の再構築を意識しても良いかもしれません。


 預貯金中心のポートフォリオ、高齢化に伴う年金生活者の急増など、日本人の実態は、インフレに対し弱いように思えてなりません。


(水島寒月)


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