株式投資の王道は成長株投資と言われていますが、一般投資家にとって成長株を見分けるのは至難の業なのかと思います。
成長性の高さを分析するためには会社の成長シナリオに対して客観的な調査を実施して判断を下す必要があります。投資の前提として投資家は対象となる企業の成長への積極的な取り組みを評価する必要もあります。
投資家に与えられた投資のための参考情報は定性的なものと定量的なものがあります。
投資家はその両者を決算短信などを通じて読み取ることになりますが、アナリストは更に会社側に質問をしながら投資家への有益情報を提供することになります。
基本的な投資は成長性を基本にしたものであるとしてもこれだけでは心もとないと考える投資家の皆さんも多いと思います。
私はどちらかと言うとバリュー銘柄を主体にしたポートフォリオ構築を心がけていますが、それは比較的ロングランで取り組めるからで、忙しい運用ではない忙しくない運用を心がけるべきだと思うからです。
下値不安に乏しいバリュー株と株価が変動する要素の高い成長期待株を組み合わせた運用を提唱しながらその時々の有望個別銘柄をご報告することにしたいと考えております。
今回の渋谷セミナーではバリュー銘柄からの選定と直近のIPO銘柄の中でも下落トレンドにある銘柄を組み合わせた運用を提案させて頂きました。
3700ほどの銘柄が上場している株式市場の3分の1以上はいまだにPERが1倍以下の水準です。また更にその中の283銘柄が0.5倍以下になっています。その中の有望銘柄を今後もピックアップして分析してみたいと思います。
また、年間80以上の銘柄がIPOして参りますが、その中にはIPO後に下落トレンドを描いている銘柄が見出せます。
中には上場後何倍にもなる銘柄がありますが、反対に大きく下落してしまう銘柄もあり、その中には公開価格すら下回っている銘柄もあったり、公開価格は上回ってはいても高寄りした公開初値を大きく下回ることも多いのです。
その中にはその大きく下落した水準から大化けに至るケースもあります。
その可能性に挑戦しようというのが今回のセミナーでのポイントと言えます。
セミナーではそうした視点での選定銘柄の直近の成功事例を掲げさせて頂きましたが、バリュー銘柄選定では過去3年タームでは平田機工(6258)、過去2年タームではテノックス(1905)を典型例とさせて頂きました。
直近のIPO銘柄の事例ではズーム(6694)やクロスフォー(7810)などを取り上げておきました。
皆様もまずご自身の投資スタイルを確立されて銘柄選定に活かして頂くと幸いです。
(炎)
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