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行き場のないお金がIPO市場に大挙して押し寄せている昨今の株式相場ですが皆さんの運用成果はいかがでしょうか。
短期変動の激しいIPO相場についていけない投資家も多いのかも知れませんがそうした投資家の皆さんにはバリュー株でお楽しみ頂きたいと思います。
バリュー株への投資は極端な株価変動はないのでじっくりと楽しむことができる点で良いのですが、それが面白くないと言われる可能性もあってやや限定した投資手法なのかも知れません。それでもバリュー投資をこよなく愛する投資家も多く、それを礼賛する声を聞くことがあります。
ある株式同好会の会長などはとにかくバリューをコアにしてじっくり添い寝しながら配当を楽しむスタンスで株式投資を楽しんでおられます。
バリュー株投資は我慢の投資、地味株投資となりがちですが、一定の期間で動きが見られますので、長期にずっと動かないということはありません。
配当利回り2.5%以上でPER10倍以下、PBR0.8倍以下、キャッシュリッチで業績もそこそこ良いというバリュー株を対象にポートフォリオを組んで楽しんで頂きますよう7銘柄をピックアップしましたが今回はそのうちの3銘柄を取り上げさせて頂きます。
バリュー株好きの皆さんの参考に供したいと思いますので宜しくお願いします。
【バリュー株セレクト3】
1.テノックス(1905・JQ)
時価1016円 昨年高値1355円 3月期
下期15円分の配当落ちをした直後ながら比較的堅調な株価推移が見られます。
工事の不具合発生で前期はイレギュラーな業績ダウンがあり、株価は921円の安値をつけたが、その後は穏健な推移。今期は通常のペースに戻るとの前提でバリュー株として評価。
今期予想EPS129円に復活。PERは7.9倍。前期実績BPSは4Qの業績赤字計上で目減り。PBR0.65倍と推定。配当利回りは2.85%。
住友商事出身の新たな経営者の下で今期は収益向上を期待。
2.森六ホールディングス(4249・東証1部)
時価2932円 IPO後高値3450円 同安値2775円 3月期
昨年12月にIPOした創業350年の日本最古の化学品会社。IPO直後からいきなりバリュー株となり上値が重い我慢の状況が見られるがリサイクル炭素繊維に絡む材料性を有す。
今期予想PER9.3倍、PBR0.76倍、配当利回り2.8%(82円配当前提)という水準をどう見るか・・。
3.ウエスコHD(6091・東証2部)
時価397円 昨年高値450円
7月決算で昨年は4月から7月にかけ300円から450円まで5割の株価上昇が見られたが今年はどうだろう。岡山地盤の建設コンサルタントで典型的なバリュー株。
今期予想PERは10倍、PBRは0.47倍、配当利回りは12円配当を前提に3%が見込まれる。10円配当だとすれば2.52%。
このほか日本フェンオール(6870)、フジコピアン(7957)、ナンシン(7399)、協立エアテック(5997)といったバリュー株をピックアップしておりますが、それらは次週発行の私の有料メルマガにてご報告の予定です。
(炎)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)