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 今週(5月14~18日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で171円88銭上昇し(率にして0.8%の上昇)、2万2930円36銭で取引を終えました。8週連続の上昇となりましたが、これは、昨年9月中旬から11月上旬にかけての9週連続上昇以来の連騰記録となりました。

 16日(水)に発表された1~3月期のGDPが9四半期ぶりのマイナス成長となり、かつ市場予想を超える減少となったことなどが重荷となる局面もありました。しかし、ドル円相場が1ドル=111円近辺まで円安・ドル高が進んだことなどを好感し、週末18日(金)は、日経平均株価が2月2日以来約3カ月半ぶりの高値水準で取引を終えました。


 国内主要企業の決算および会社側の見通しをみますと、東証1部の3月決算企業の17年度実績は、概算で前年度比8%増収、同15%営業増益、同25%最終増益となったようです。
 一方、18年度の会社見通しは、同じく概算で同3%増収、同1%営業増益、同2%最終減益となったようです。純利益は、17年度は米国の大型減税の効果による評価性利益で押し上げられており、18年度はその反動が影響するため、減益を見込んでいます。
 18年度の為替レートは1ドル=105円を想定する企業が多く、マクロ経済環境が不透明であることと併せて、相当に保守的な業績見通しといえます。


 日米の長期金利差は、足元拡大傾向にあり、これらを反映、ドル円レートは円安・ドル高が続く可能性があります。国内企業業績は増額修正が視野に入る見込みで、株式相場はこれらを反映する展開が続くものと予想します。


(水島寒月)


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