先日、筆者を訪ねてこられた直近のIPO企業で信和(3447)という建築現場の足場を製造している企業があります。
同社は岐阜県に本社を置き全国展開を図っている金属加工、モノづくりの企業です。地味な印象が強くIPO後の株価は鳴かず飛ばずの状態が見られます。
配当利回りが3.9%と言う点だけが魅力のような銘柄なのですが、安定成長を実現する材料はありそうです。
この会社過去に3つのファンドが保有してその都度、有利子負債がたまってきたという歴史があり、3つ目のファンドがようやく株式市場にEXITして今や1万6000名の株主に見守られている状態のようです。
インカムゲイン狙いゆえ、キャピタルゲイン狙い、つまり株高は必要がないという存在になったという印象があります。
こういう安定成長型の銘柄は個人年金づくりにはぴったりなのかも知れません。いずれはキャピタルゲインを狙った外国人投資家や機関投資家などの資金も入ってくる可能性があります。
同社の中身は次回以降、改めて他の執筆陣から報告があるかも知れませんが地方発の長期スタンスの面白い銘柄として捉えておきたいと思います。
熊本本社の住宅メーカー、Lib Work(1431・Qボード)は生活創造型企業として成長指向。成長に意欲的な瀬口社長に率いられ新たなステージでの活躍が期待される同社の時価総額は20億円台に留まっていますが、今後の評価の高まりが期待されます。
福岡に本社を置く日創プロニティ(3440・Qボード)はソーラー架台の製造販売で得た利益をM&Aに投入しダイナミックに事業規模を拡大しつつあります。
ランドスケープ事業を展開する地味な印象が強い岐阜造園(1438・名証2部)と合わせて筆者が注目する地方企業はじっくり型の投資で成果を上げてくれそうです。
このところの自然災害の多発では岡山のウエスコHD(6091)が受注拡大の恩恵に預かりそうです。これも地味な銘柄でキャッシュリッチな状態ではあるものの投資家の評価が高まらない現状があります。それでも今回の豪雨、台風、地震などの自然災害では自治体などから息の長い受注を得そうだとのコメントを得ています。
地方と言えば地方創生をテーマにした企業であるサイネックス(2376・東証1部)も地味な印象が強く株価も長期低迷していますが、暮らしの便利帳に続くふるさと納税窓口代行業など着実な自治体とのつながりをベースに、今後はIT化のサポートなどを通じて地味でも着実に収益を向上させていけるものと期待されます。
(炎)
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