『おどるポンポコリン』は1990年暮れにレコード大賞を獲得する。このときがヒットの絶頂であった。この曲がエンディングテーマになっていたアニメ『ちびまる子ちゃん』の視聴率も、同年10月28日に39.9%を記録し、これが番組としての歴代一位であると同時に、全てのアニメの中でも歴代一位となった。この記録は、今後永遠に破られないだろう。

39.9%という数字は、当時でもサッカーのワールドカップの日本戦をしのぐレベルである。しかもワールドカップは4年に1回だが、『ちびまる子ちゃん』は「毎週」なのである。毎週日曜、ワールドカップ並みの数字を文字通り叩き出し続けていた。

このときの日本は、はっきりいって「躁状態」だった。躁状態の極まった感じが、このアニメと主題歌のヒットに集約された。

ただし『ちびまる子ちゃん』と『おどるポンポコリン』は、その後も人気を保持し続ける。これだけの躁状態を記録した異常なヒット