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資産形成ダイナミックメカニズム その4
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資産形成ダイナミックメカニズム その4

2018-10-13 00:32


     前回に続き、資産形成ダイナミックメカニズムの解説です。

     第1回 ⇒ http://okuchika.net/?eid=7926
     第2回 ⇒ http://okuchika.net/?eid=7956
     第3回 ⇒ http://okuchika.net/?eid=7978


     前回に続き、資産形成ダイナミックメカニズムの解説です。

     前回は、収入を拡大するために必要な時間当たりの生産性を向上させる方法などをご紹介しました。

     ようやく今回が、弊社でもコンサルティングの中心に置いている資産運用についてです。

     日本の個人の多くの人は、こうした保有資産の運用利回りに無頓着ですからここを改善する余地は十分にあるはずです。


    2)投資資金の運用利回りの向上

       1.借り入れの圧縮


     まずは、借入の圧縮です。
     借入金のポイントは、なんといってもその金利にあります。

     調達している資金に金利を払うのであれば、その資金の利用方法は調達金利を上回る利用方法をしなければなりません。


     おそらく多くの個人の方は、住宅ローンという借入を行うケースが多いと思いますので、住宅ローンで調達した借入金の金利と、それによって購入した不動産の実質的な利回り(経費控除後の帰属家賃/物件価格)を比較して借入金金利の方が高い場合には、注意が必要です。

     現段階では、住宅ローン金利も低いので、あまり大きな問題にはなっていないと思いますが、住宅ローンを変動金利で借りている場合には、金利上昇局面でキャッシュフローが厳しくならないかどうかもチェックする必要があります。


       2.預金


     現在の日本では、預金に対して、ほぼ金利がゼロです。
     この場合、不必要なお金を現預金で保有していることが、資産の運用効率を落とすことになります。


     私が顧客にアドバイスする際には、

     現預金は年間支出総額の半分~1年分程度にしておくことを推奨しています。

     それ以上を現預金で保有していてもそれほど当座使う機会もありませんので無駄な預金を保有しているという事になります。


       3.有価証券

         a.流動性のある運用資産
         b.非流動性
         c.自社株


     有価証券で保有すべきは、基本的には株式、債券になります。

     特に上場している株式や国債など流動性のある資産に投資するのが基本になります。

     流動性を犠牲にすることで、運用利回りを上げるような金融商品もありますが、これは一定以上の(例えば1億円)金融資産を保有し、手元の流動性をほとんど気にしなくて良い投資家が購入するべきものです。

     こうした商品には一般の人は、購入する必要性がないと考えます。


     中小企業のオーナーの場合には、自社株というのも保有している有価証券の価値としては少なくないものです。

     ご自身の会社がM&Aで売却できるレベルの会社である場合には、しっかりと会社の時価評価をしておくことが、資産管理の観点からは望ましいと考えます。

     ご自身の会社がM&Aで売却できるという状態にない会社の場合には、まずはしっかりと外部から金額換算で売却できるような組織、体制、ビジネスモデルを構築することが個人の資産形成の観点からも重要になります。


       4.投資目的の不動産


     最後に投資目的の不動産です。

     投資不動産のポイントは、不動産の収益は

     (1)インカムゲイン+(2)キャピタルゲイン(ロス)=トータルリターン

    となります。

     個人の投資家の方は、

    (1)インカムゲイン
    を中心に分析するが

    (2)キャピタルゲイン(ロス)
    を軽視する、あるいはあまり考えていない人が多いような印象を受けます。


     不動産で一番大事なのは「出口戦略」です。

     購入予定の物件を最後に

    いつ
    だれに
    どのような価格で

    売るかという事を慎重に検討したうえで、投資してほしいものです。



     次回は、このシリーズの最終回です。
     支出について解説していきます。


    株式会社マネーライフプランニング
    代表取締役 小屋 洋一


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    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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