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孫子と三賢人のビジネス その6
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孫子と三賢人のビジネス その6

2019-03-01 00:28


    産業新潮
    http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
    3月号連載記事


    ■その6 最高の仕事は何もしていないように見える


    ●匡の技には無駄が無い

     読者の中にも優秀なゴルフ・プレイヤ―はたくさんいらっしゃるはずです。
     セミプロ級の方々、例えばハンディ・キャップ・ゼロのプレイ―ヤであればワン・ラウンドの間に打つショットはパターも含めて平均72です。さらに、本当のプロであれば、バック・ティーから打っても軽々60台です。
     ところが、私のようなへぼプレイヤーは「百八つ。煩悩の数を目標にしています」などといいながら、実際にははるかに多くのショットを打って、山を越え、谷を下り、時には池に入りながら駆けずり回ります。
     これを観て「大原さん、頑張っていますね」とほめる人物はいないでしょう(皮肉なら別ですが…)。「もうちょっと、打ちっぱなしで練習してきたら?」といわれるのがおちです。

     また、一流の職人というのは、素晴らしい製品を仕上げるだけではなく、その製作スピードも速いのが普通です。なぜなら、動きに無駄が無いからです。のみの使い方ひとつをとっても無駄が無く「一度で決める」ことができるので、迷って余分な作業をする必要がありません。
     ところが素人は、ああでもない、こうでもないと無駄なところにのみを使って時間を浪費します。
     剣道の達人が、何人もの相手と戦っても汗一つ書かないのに、達人と対戦する初心者は、一試合だけで滝のような汗をかき、息も絶え絶えになるのは、無駄な動きがあるかどうかの差です。


    ●何もしない人にこそ高い報酬を与えるべきである

     ゴルフや匠の技ならすぐに理解できることでも、企業の日常業務の評価においては、なかなかこの事実が受け入れられません。ほとんど工夫の仕様が無いアルバイト向けの単純作業なら別ですが、時間拘束の長さに比例して賃金を払うなどということは馬鹿げています。
     ドラッカーが指摘するように現代の仕事の大部分は(たとえ工場での作業であったとしても)、労働者が持つ知識によって改善し効率化を図ることができる「知識労働」であるからです。ですから、創意工夫によって、より短い時間で作業を完了した人により高い報酬を払うべきなのです。

     ところが、現状の多くの企業では、仕事の効率が悪く長時間労働によって事務所の電気代なども余分に使用する素人の労働者が、残業代という形でより多くの給与を受け取ります。逆に業務を効率化し、仕事を早く終わらせるプロフェッショナルは、何も対価がもらえない状態です。

     ドラッカー、バフェット、それに私が「終身雇用の実力主義」を重要視するのも、雇用の安定が大事であるのと同じくらい、従業員のモチベーションを高め業務のイノベーション(またはカイゼン)を継続的に行わなければならないからです。その実力を評価するときに労働時間の長さを基準にしていたのでは話になりません。どれほど、効率的に仕事をしたのか、あるいは仕事の効率改善にどれほど寄与したのかをきちんと評価しなければならないのです。

    (続く)


    続きは「産業新潮」
    http://sangyoshincho.world.coocan.jp/
    3月号をご参照ください。


    (大原 浩)

    ★2018年4月に大蔵省(財務省)OBの有地浩氏と「人間経済科学研究所」
    (JKK)を設立しました。HPは<https://j-kk.org/>です。
    ★夕刊フジにて「バフェットの次を行く投資術」が連載されています。
    (毎週木曜日連載)


    【大原浩の書籍】

    ★バフェット流で読み解くGINZAX30社2019年度版<上巻+下巻>
    (昇龍社・アマゾンキンドル版)が発刊されました。
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    ★「バフェット38の教え・応用編」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
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    ★「バフェット38の教え」(昇龍社、アマゾンキンドル版)
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    ★終身雇用の実力主義―バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略―
     アマゾン・キンドル版
     https://amzn.to/2GdMYx2

    ★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2018年度版、上巻、下巻)
     <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)が発刊されました。
     上巻:http://amzn.to/2wtdH3m
     下巻:ttp://amzn.to/2wjJTFE

    ★バフェット流で読み解くGINZAX30社(2017年度版、上巻、下巻)
     <発行:昇龍社>(アマゾン・キンドル版)
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    ★バフェット流で読み解く、GINZAX30社<特選・優良企業>
     昇龍社、アマゾン・キンドル版<上・下巻>2016年度版
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     http://goo.gl/ltVLIs

    ★『投資の神様』(バフェット流投資で、勝ち組投資家になる)<総合法令>
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     著者:甘粕正 <アマゾンキンドル版>
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    ★「賢人バフェットに学ぶ・投資と経営の成功法則」
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    ★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2014)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
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    ★「バフェットからの手紙」に学ぶ(2013)大原浩著 昇龍社<Kindle版>
     http://goo.gl/iz1GUV


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関し
     ては御自身の責任と判断で願います。)
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