有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
 自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=コラム「欲張りすぎないで勝ち逃げできる株式投資を心がけたい」=
 (有料メルマガ第438回・2017/6/27配信号)


※2017年6月現在の内容です。留意してお読み下さい。


(前略)

 現物株の投資に限定して言えば、上がる株を買ったのは正しく、下がる株を買ったのは間違いだったといっても良いと思います。

 しかし株を買ってからの短い期間のあいだ株価が下げていても、半年もたたないうちに大きく上げる株も多いです。だからその株を買ったのが正しかったか、間違いだったかは時間が経過しないと答えがでません。そして大きく上げた時、利食いで売れば、その株への投資は正しかったことになります。

 更に付け加えるなら、株を買ってから大きく上げても、売らないで持っているうちに下げてしまい、買値を下回ってしまったときに売ったら、この投資は失敗だったことになります。

 結局、株に投資して正しかったか、間違いだったかを決定するのは、自分が売ったタイミングで答えが変わってしまいます。



 購読者のみなさんは、自分が選択して投資した企業に対して、どのくらいの確信をもって「この企業に投資しつづけていくことは正解だ」と感じているでしょうか。

 そして、その確信の根拠は何でしょうか。

 その確信が自分で調べた企業の持つファンダメンタルズから来ているなら、その企業のファンダメンタルズを変える出来事が起こらなければ、売る必要無いと思います。

 もしチャートで株価の動きから得ている確信ならば、自分の予想と違う動きになったときには損切りすることになろうとも、売って逃げる必要があると思っています。


 私は企業のファンダメンタルズを調べて納得して投資するタイプの投資家なので、自分の投資判断の根拠が明確なほうですが、いま市場でついている株価(=他人の評価)の動きで迷いは生じます。

 投資しているIoT銘柄の場合は、自分の投資判断の根拠が曖昧でも、投資に踏み切ることがあります。そのような場合には、製造業などへの投資以上に株価(=他人の評価)に振り回されることになります。


(中略)

 ただ、ファンダメンタルズを投資の根拠にしたなら、短期的な株価の動きに惑わされてしまうと、せっかく良い企業に投資したのに、その株で利益を得る前に損切りしてしまったり、無駄な売買が多くなることも十分以上に理解しています。

 更に怖いのは、病気になったり、家族との関係が悪化して、安心して社会生活をおくることさえできなくなるリスクも増えることです。

 だから私は、その株に投資した根拠は常に忘れないようにしたいと思っていますが、人間は迷う動物だということも忘れないようにしています。株価を上げたり下げたりする原因は複雑に絡み合い、単純に見極めることはできません。その為に投資家は葛藤し、大きなストレスも受けます。

 一つの企業の株に投資している金額が大きくなればなるほど、その株が下げている時のストレスは大きくなります。だからストレスが大きくなりすぎたと感じたら、確信をもって買い増してきた株でも、少し投資額を減らして、ストレスを減らす必要があると考えています。損切りでも、利食いでも、とにかく投資株数を減らします。

 面白いというか悔しいというか、持ち株数を減らした途端に、その企業の株価が跳ねあがることが良く起こります。私の場合は、いまではそのようなことが起きても、悔しがることは少なくなりました。株式投資のストレスを溜めこみすぎると、株式投資より大切な自分の家庭生活や社会生活で失敗をする確率が高くなるからです。


 この株式投資での葛藤を経験して、迷いながら投資行動を実行することで、つまり成功したり、失敗したりするプロセスを繰り返すことで、投資家の投資力は育っていきます。


(後略)


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)


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●第4号(4/9配信号)より

 研究銘柄として取り上げられた250社(重複を除く)の中には、TOBな
どにより上場廃止となったものがいくつかあります。その数は、なんと22社。
研究銘柄の約9%が、研究銘柄として取り上げられた後に上場廃止となってい
ます。
(中略)
 ご覧のとおり、上場廃止となった研究銘柄の多く(22社中16社)は、
2009年から11年の間に研究銘柄として取り上げられています。
 この期間は、世界的に景気が軟調で、いわゆるアベノミクス相場の前でもあ
りました。このためか、この時期に選ばれた研究銘柄の多くは、いわゆる割安
銘柄であり、結果としてTOBやMBOのターゲットになったと思われます。

 興味深いのは、上場廃止となった研究銘柄のほとんどが、石川さんがメルマ
ガで取り上げてから2~3年経過していることです。このため、現在から2~
3年前に研究銘柄として取り上げられた研究銘柄は、もしかしたら、そろそろ
TOBなどで上場廃止になるかもしれません。

 そこで、ここでは次の基準に該当する企業を「上場廃止候補」研究銘柄とし
て取り上げてみました。
(後略)


●第6号(4/23配信号)より

 後ほど、「2)選んだ理由の箇条書き」を整理するとわかることですが、研
究銘柄を選び出す理由の多くは、いくつかの基準に基づいて優良とされるもの
を選び出す方法(いわゆるスクリーニング)です。このため、研究銘柄を選び
出すためのルール(のようなもの)がわかってしまえば、石川さんでなくても
誰もが研究銘柄を選び出すことができますし…
(中略)
 箇条書きは、銘柄にもよりますが、少なくとも3つの理由が示され、多いと
理由が9つくらいまで増えます。ただ、メルマガを確認すると、記載されてい
る理由は、概ね次のように整理することができます。
(後略)


●第11号(5/28配信)より

 K社の株価は、「生涯パートナー銘柄の研究」で初めて取り上げられた20
14年に15%、2015年に7%と、着実に上昇しましたが、2016年に
は10%以上の下落。ところが、2017年には45%も上昇しました。
 2018年に入っても、K社の株価上昇基調は変わらず、1月下旬には995
円まで上昇。しかし2月中旬には825円まで下落し、その後は800円台前
半でのもみ合いを続けます。
(中略)
 このように、石川さんはK社の事業価値や資産価値に自信を持っており、株
価下落に対して狼狽えることなく、むしろ割安感が増したと判断しています。
 その後、K社の株価は、石川さんの見立て通り、上昇基調を取り戻し、6月
には1,000円を超える水準に達しました。
(中略)
 仮にK社の時価総額が、同社が保有する金融資産と賃貸等不動産の含み益の
合計に近づくと想定すれば、K社の株価は67%程度の上値余地があることに
なります。
(後略)


●第12号(6/4配信)より

 今回は、最終回として、あらためて、石川臨太郎さん、とは何者?(笑)な
のかを整理したいと思います。
 今回の整理をきっかけに、読者の中から「第2の石川臨太郎」が生まれてく
れると(私としては)大変うれしいです。
(後略)



第1号目次
 ■有料メルマガで取り上げられた企業数
 ■メルマガで一番取り上げられた企業は?
 ■3回以上取り上げられた企業をすべて紹介

第2号目次
 ■石川さんは化学好き?~研究銘柄を業種別にみる
 ■石川さんは意外と大企業嗜好?~研究銘柄を市場別にみる
 ■石川さんは中型が好き?~研究銘柄を時価総額別にみる

第3号目次
 ■生涯パートナーの絶対条件!~研究銘柄を自己資本比率で整理する
 ■赤字企業は嫌い!~研究銘柄をROEで整理する

第4号目次
 ■低利益率でも大丈夫?~研究銘柄を営業利益率で整理する
 ■上場廃止銘柄を確認する

第5号目次
 ■まずは確認~メルマガの構成
 ■研究銘柄の語り方
 ■創業時期などの沿革、事業の紹介
 ■株価や業績の変化

第6号目次
 ■研究銘柄の語り方
 ■「研究銘柄に選んだ理由」の構成
 ■常に現状をチェック~研究銘柄として選んだ銘柄の最近の動向
 ■株価下落リスクを可能な限り避ける試み~選んだ理由の箇条書き

第7号目次
 ■研究銘柄を分析する手順
 ■研究銘柄の資産価値の定義
 ■研究銘柄の資産価値と時価総額との比較
 ■研究銘柄の事業価値の計算方法
 ■研究銘柄の事業価値を定性的に考える

第8号目次
 ■コラムの内容を整理
 ■同じタイトルのコラムが続く
 ■石川さんと「メンタル」の関係
 ■石川さんが語る「夢」の効用
 ■儲けられない投資家

第9号目次
 ■石川さんが考えるインカムゲインの「あるべき姿」
 ■石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
 ■石川さんの投資哲学は戦闘?
 ■株式投資における戦略、戦術、戦闘力
 ■インカムゲインを一気に確保する戦闘

第10号目次
 ■前期(19年3月期)は25%の減益
 ■20年度からの3カ年の中期経営計画
 ■株価の推移と石川さんの見方(勝手な予想)
 ■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(1)割安度
 ■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(2)業績予想の保守性
 ■石川さんの視点を使ってA社を分析する~(3)業績が伸びると増配
 ■A社のM&A戦略

第11号目次
 ■K社の事業内容
 ■株価の推移と石川さんの見方
 ■3期連続で最高益を更新
 ■石川さん好みの中期経営計画
 ■K社の資産価値
 ■K社の株主優待

最終号(第12号)目次
 ■石川臨太郎のメンタル
  ○個人投資家が身に着けるべきこと
  ○株式投資と自動車運転
  ○自分を知る
  ○過去から学ぶ
 ■石川臨太郎の投資哲学
  ○株式投資の目標
  ○責任を取る
  ○過去は変わる
  ○インカムゲインに対する考え方
  ○リスクに対する考え方
  ○石川さんが考える「生涯パートナー銘柄」
 ■石川臨太郎の投資手法
  ○研究銘柄の条件
  ○投資資金の上限
  ○株式投資=戦争
  ○株式投資における戦略、戦術、戦闘力
  ○企業の本質的な価値(資産価値と事業価値の合計)

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●申込要項

 これは3月19日~6月4日に配信された、全12回の企画です。
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