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 まず、全英女子オープン優勝の渋野選手、快挙過ぎます!
 今年のサロンパスカップでの優勝を見たときには「元気な新人が出てきたな」くらいの印象でしたが、何と!全英優勝まで果たしてしまいました。3日目まで首位争いに加わっていましたので「最終日くらいはちゃんと観なくちゃ」と観はじめましたが、あの淡々とした、そして粘り強いゴルフに釘付けになりました。
 全国のゴルフファンの皆さまとともにこの快挙を喜びたいと思います。


 その一方で、かんぽ生命の不適切営業問題が広がりを見せています。頑張る若い子達に比べてオッサン達は何をしているのか?
 営業現場では本当のノルマ営業を知らない、長年ぬるま湯に浸かってきた中間管理職による無茶で幼稚な手法による前線へのプレッシャー。加えて、上層部(経営陣)は郵政族議員や株主からのプレッシャー、己の名誉欲のために郵貯かんぽの収益向上しか頭に有りませんから、全てのダークサイド・プレッシャーが現場に集中していたのは火を見るより明らかです。
 現場に罪はありません。全ては所轄官庁と経営の問題です。
 問題を把握していた立場にも関わらず株式の売出しだけ済ませ、今になって「知らぬ、存ぜぬ」とは、主務省やこの御仁達には責任観や倫理観と言うものが無いのか?

 政府保有株を高く売りたいために行政府の都合を優先し、投資家への配慮など無いままに政府は資金調達をしました。結果として全ての負担を一般国民や現場の郵便職員に押し付ける(呆れるほどの)悪質行政と言わざるを得ません。
 国内株式市場が低迷する最大の理由もここにあります。


 いよいよ残暑です。そんな中、特に夏の記憶に残るのが10年前の夏。
 2009年はリーマンショック後の混乱もあり、株価が低迷する中でオバマ新政権が誕生しました。期待感もありこの年の3月頃までは米国株も少しは買い戻される動きが出ておりましたが、その後の夏場にかけて株式市場は(特に日本市場は)こう着感が強まっていました。
 主要国中央銀行は金利を大きく引き下げ、中国をはじめとした大規模な経済対策も打ち出されている中でも株価は伸び悩んでいましたが、その暑いさなか突然、ロシアがジョージア(旧グルジア)へ侵攻しました。
 ロシアによる武力行使の真の狙いは、おそらくは体制維持(政権の維持強化)であり、不安要素を見つけた故の未然防止策だったのかも知れませんが、この頃から大国による横暴が目立つようになりました。米国1強体制が崩れ始めた時代です。

 最近の中国周辺ではチベットやウイグル族などへの弾圧に加え、香港や台湾に対しても中国狂産党の横暴が目に余るようになってきました。現代史上最強・最悪の軍事独裁政権であり、日本も心して付き合わねばなりません。


 億近執筆陣の一人である大原浩氏が様々な観点から書かれていますが、狂産党の本質は我々が認識するような(国民を代表する)政権ではありません。 武力によって地域を制圧した大型の軍事政権です。遥か昔から民主主義の根
付かない地域故に歴史を見れば明らかですが、しかも長く積み上げた貴重な経験や歴史を文化大革命で破壊してしまったため民族としての価値観が失われ、今や「拝金主義」が国是になったような国です。


 米国では無分別なナルシシスト症候群が猛威を振るっています。白人至上主義の蔓延によりヘイトクライムも多発しています。

 日本では安倍政権が政権維持のために人民を殺戮したり、または自衛隊によるクーデターなどと言った事態は想像出来ませんが、世界では何時なん時似たような暴力行為が発生するか分からない時代になりました。

 日韓関係も不穏ですが、ホワイト国の認定を外すにせよ日本政府には大人の対応を望みたいところです。「プレッシャーをかけてやろう」と言うだけの経済力頼み、且つ大衆迎合への人気取りゲームでは困ります。それでは軽率トランプ政権と同列です。


 様々な混乱の影響により世界中で長く金融緩和状態が続くことで、いずれ制御が効かなくなったときにはどうなるのか?想定以上の反動がくることを覚悟せねばならないと思います。
 そのきっかけは、やはり自己中大統領が主導するのでしょうか。
 米国や中国で積み上がっている巨額な債務も関係しそうです。


 2007年も夏が転換点でしたし、NYもいよいよ怪しい動きになってきました。先週も書きましたように、何だか嫌~なマーケットです。

 この2019年の夏に異変の兆候が見られないか、注視したいところです。


(街のコンサルタント)


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)