■第2回■

 第1回目で決めた方針通りで市場と向かい合うことを決めました。しかし嵐の市場とコミュニケーションを図るということは、とても緊張を自分に強いることにもなりえます。

 やはり心が揺れ動きます。その時の心の揺れ具合は、その時毎日書いていた私のブログを読んでいただけば臨場感を感じていただけるかもしれません。
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 最初のころは、毎日ブログに状況を書いていました。しかしそのうちに、私の投資銘柄を参考に株を買う方が出てきたことに気がつきました。当然毎日のように相場つきが変りますし、買った銘柄が間違いだったと分かったら、すぐ投げてしまうこともありえます。

 実際に三菱ガス化学を買いましたが、戻りがおかしいので翌日すぐ投げました。三菱ガス化学は2月5日に発表した第3四半期の決算短信で、年間目標と比べ82.5%の達成率で、業績の上方修正の確率がかなり高いと思って買いました。ところがその後3月20日に償却を見直し、業績を下方修正すると発表しました。「いい加減にしてくれよ」といいたいところです。

 株価の戻りの悪さが、このことを暗示していたのかもしれません。買った翌日投げたので被害が少なくてラッキーだったと思います。相場と真剣にコミュニケーションを図っていると、こんな勘も働いてきます。最初から勘がもっと働いて、買わないほうが良いに決まってますが、これも相場のあやだと思います。必要経費^^;

 相場経験の豊富な方ならば、自己責任で相場に対処できると思いますが、初心者の方には危険が高すぎると感じて、ポジショントークを毎日行なうのは控えることにしました。ですから、ブログはお休みの日も多くなっています。

 結論から言えば住友金属鉱山は、その日の寄付き1960円が安値となり、すぐ反発を始めてしまいました。これは100円ほど高く3分の2を買い戻させられることになりました。三菱商事については、たまたま売出しがあり、株価安定操作期間に当たっていたために、思ったよりも早く寄り付いて、その後下げに転じ、そこから反転上昇をしはじめたので投げた寄付き1710円よりは30円ほど安く3分の2を買い戻すことが出来ました。ブラックマンデーを経験し、東証第1部のほとんどの株が寄り付かず、ストップ安をつけたときの経験からは、随分早く寄り付いて反転し始めたので、あのときのショックから比べたら、それほどのことも無いかな~、という感想を持ちました。でも油断大敵で、海外市場の状況によっては、どれほど深い下落になるか予想がつかないので、慎重に対応を決めようと決めました。やはり暴落にあえば、欲と恐怖に心が揺れるのは、しょうがありません。どんなに長く相場を経験していても、損はしたくないけれど、儲けそこなうのもいやだという思いに、心が乱れます^^;

 その時、大損をしないで儲け損なう事を許すのか、それとも、損をする可能性が高くても、果敢にポジションを維持して、その後の反転利益を大きく取ることに賭けるのか。これはその時の自分の経済状態、心理状態、そして運用する資金の質によっても変ってくると思います。

 私の場合は、大事な老後を支える資金ですから、「儲け損なう事、ありうべし。大損しないで市場で生き残ることが一番大切である」という方針を貫くことに決めました。ただし、この下落が大きな下降トレンドの始まりではなく、年に一度の底値買いのチャンスであると見極めがついたなら、従来の大きく稼ぐことを目的とした攻撃型の集中投資方針のポートフォリオを、適度に投資銘柄を分散した防衛型、または中立型の分散型のポートフォリオに切り替えよう。そのようなことも決めて、荒れ狂う嵐の市場に対峙しようと、行動方針も決めていました。

経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)