全体相場は3月期末の目標だった日経平均13000円を前に停滞気味ながら個別では強い動きが見られ、結構多くの投資家の皆さんが楽しんでおられるのではないでしょうか。
 利益確定売りで現金がたまっている投資家にとっては、配当金も取ったことだし、ちょっとぐらいは下げても良いと考えているのかも知れません。
 ちょっと贅沢な悩みだが、調整歓迎!!ということで、個別株相場にも多少うねりが出てきそうな気配もあります。

 それでも全体的には強い相場が続いています。循環物色が続いていると見て良いですね。先日、ちょっとした理由で調整していたある銘柄がちょっとした新聞記事で急騰し、年初来高値を更新してしまいました。
 調整しているところをしっかり投資しようと虎視眈々と狙っている投資家が多いとも思われます。

 配当落ち後の個別株は配当利回りの高い銘柄ほど短期調整の動きが多少でも見出せます。そうした銘柄はどこかで底打ちします。配当を取らないで売却した投資家はその底打ちのタイミングをまた狙っているのかも知れません。

 流動性の高いインデックス連動型の主力銘柄が調整する間はバイオベンチャーが活躍したり、直近IPO銘柄が急騰したりとあちらこちらで行き場のないお金 がうごめいています。まだ冷静な投資家が多いのかPBR0.5倍前後のバリュー株が放置されており、今後の物色気運が高まる方向となるか興味深いところで す。バリュー株が業績成長で評価されるようになれば、市場はまた水準を一気に変えていくことになるでしょう。

 季節はもう4月。4月相場はある程度の調整相場を歓迎するぐらいの余裕をもって臨むことにしたいと思います。ただ、すでに桜の花も散り始め、新年度の開始が更に日本経済の復活への道となるのか、予断は許しません。

 桜と同様に散ることになるか、株の世界に満ち満ちている強気の声を消さないように皆様の資産が一段の増殖を願ってこれからも本メルマガへの執筆を継続していきたいと思っております。

(炎)

(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)