今週(6月8~12日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で558円25銭下落し(率にして2.4%の下落)、2万2305円48銭で取引を終えました。4週ぶりの下落です。
週初の8日は前週からの地合いを引き継ぎ、日経平均株価は6日続伸。2月21日以来、約3カ月半ぶりに2万3000円台を回復しました。続く9日は、さすがに7日ぶりに反落。10日は小幅反発したものの、11日は米国での新型コロナウイルスの感染者増加を嫌気した米NYダウ先物の大幅下落を受け、前日比652円の大幅安となりました。
続く12日も前夜のNYダウの急落(前日比1861ドル安)を受け、大幅に下落して始まりましたが、大引けは167円安まで下げ幅は縮小しました。
このところ、株価指標に過熱感が目立っていましたので、ある意味、当然の調整局面かと思います。
ただ、今週値上りが目立った銘柄は、オープンハウス(3288)、ペプドリ(4587)、野村総研(4307)、日本M&A(2127)など厳しい事業環境下にあって、最高益更新が見込まれ、ROE(自己資本利益率)も20%を超える企業群です。株式相場全体は調整を迎えても、旺盛な個別物色は続くと予想します。
また、底堅い需給面から、大幅な値幅調整もないのではないでしょうか。
(水島寒月)
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