9月相場はいろいろと変化に富んだ株式市場になっています。

 菅政権が発足、早々に今まで菅首相が提唱していた「携帯電話料金の大幅引き下げ」および「地方再生」に関した銘柄群が物色され上昇しました。


 携帯電話料金値下げでは、携帯電話大手三社が軒並み売られ(NTTドコモは年初来安値を更新、9月24日)それに反して「楽天」は(9月23日に年初来高値を更新)大きく上昇(菅新首相誕生をいち早く察して買われていたようです)、「アイモバイル」も同様に上昇し、真逆の動きを演じている。

 地方再生においても地方銀行が物色対象になり、短期的ではあったが急上昇する銘柄もかなり出た。ちょっと叩かれていた「ソフトバンクG」も急上昇した。地銀との提携を進めていることで買われていた。

 9月初めは新型コロナワクチン開発が成功したことを想定した中で、今まで売られていた金融・素材・電鉄・海運・空輸などが物色されて、一時、大きく上昇した銘柄も出た(特に海運株はなかなかでした)。そして菅首相誕生で上記した銘柄へと物色の矛先が変化。

 そして、低迷していた「半導体」関連にちょっとした買いが向かっている。
 その先駆けになっていたのか?決算発表で売られ、調整を演じていた「NEC」が1週間ほど前より積極的な動きを示し、下げた時の窓埋め(8月3日大きく売られて、窓を作った)を完了するとすぐさま高値更新を果たした(24日、6100円を示現)。

 無論、NEC同様に「5G」関連の中心銘柄「富士通」も高値こそ更新していないが堅調な推移。それに追随するかのように5Gに絡んだ銘柄として「北川精機、ウインテスト、さくらインターネット」なども動意している(5Gに関して半導体は必ず必要な物です)。


 また軽い調整をしていた「マザーズ市場」が再度戻り高値を奪回、2018年3月下旬程度の水準まで回復、日経平均・TOPIX、日経ジャスダック市場よりも強い動きを示している(25日移動平均線上で推移中、ちょっと意識をしているところがあるようだ)。
 今は出遅れ銘柄をも物色対象にしており、底辺でもみ合いをしていた銘柄を押し上げ戻り高値を演じている指数の水準へと引き上げている。


 このように、他が休めば、別のところを物色する、循環物色相場になっている。また、過熱感を示さないように上手く資金が移動しているようです。

 本日は、アジア主要国が2%前後の下落を演じたことで、東京市場にもその売り圧力が回ってきたようです。しかし、他の市場に比べても底堅く堅調であると見ております。案外と「菅政権」を外国人投資家が評価をしていると思える。


 今は押し目を狙う相場と考えています。
 オシレータで「RCI」がなかなかの効力を発揮している場面が多いです。


(大魔神)


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