6日、米国市場ダウ平均は最高値を更新、S&P500もザラバで最高値を更新しました。半面、ナスダック市場は下落で終わりました。色分けされたような相場になっておりました。
そして、東京市場も米国市場の動きを反映して金融、素材(鉄鋼・非鉄・ガラス土石・紙パルプ・石油)、設備投資、景気敏感銘柄などが総じて堅調でした。いままでの低水準の銘柄群(昨年1月2月時の株価水準に達していない銘柄)が積極的に買われていました。
米国でも金利上昇に伴い、金融株が堅調で、その動きで大手銀行、生命保険、証券会社などが久々に買いを集めていました。
また、素材銘柄で代表的な「住友鉱山」が大きく上昇し、それに伴い関連や同業種の銘柄にも買いが向かっていました。超出遅れ銘柄群だった鉄鋼株にもその流れが押し寄せる感じで、「日本製鉄」「JFE」なども堅調でした。
それら出遅れ銘柄の先駆役で「日立・三菱電機・三菱重工・パナソニック・トヨタ」など主力銘柄もなかなかいい感じの動きを演じ、その他のバリュー株を押し上げていたようです。
今まで、指数のリード役であったグロース株の半導体、電子部品、EC、コミュニケーション、インターネットなどの225型からバリュー銘柄のTOPIX型に物色の流れが変化しつつあると感じました。
TOPIXが日経平均に置き去りにされたのは2018年1月から、このほぼ3年間に日経平均が高値を更新するが、TOPIXの上昇力は鈍く、その差は大きく広がる状況が続いていました。しかし、上記したようにバリュー株の物色の中にTOPIXが逆襲の相場に発展することを期待したい。
菅政権誕生で、脱炭素構想や、バイデン大統領の環境政策、パリ協定への復帰、再生エネルギー政策、温室効果ガス排出0など菅政権の取り組み政策と一致したこの動きは、中国を始め世界的な潮流になっています。今後のテーマとしても大きいものになるでしょう。その為、幅広い業種が係わり、低迷していた銘柄も脚光を浴びるようになってきたようです。
今、まさに電池関連と謳われている「パナソニック」「FDK」「GSユアサ」などがゲーム株のように先駆しています。また、ガソリン車から電気自動車に代わる動きになっていることも大きなポイントでしょう。
もう一つは、再生エネルギーです。
太陽光発電などで「ウェストホールディング」は連日高値を更新中です。また、「レノバ」は僅か3カ月弱で4倍の上昇を示現するなど灯台の光のように方向を示している感じです。
今年は「丑年」躓く年とも言われます。
12年前、24年前、36年前と株式市場にとった良い年回りではないが、今年はテーマに即して大きな相場が訪れる感じもしています。
上記2つのテーマを中心に相場を見て行きたいですね。
令和3年、本年も宜しくお願い致します。
(大魔神)
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