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有料メルマガライブラリから(375)「中長期目線で眺めれば、今は投資するには良いチャンスの時」

2021-04-01 15:30
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     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
     自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
     なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


    =コラム「中長期目線で眺めれば、今は投資するには良いチャンスの時」=
     (有料メルマガ第271回・2014/3/25配信号)

    ※2014年3月現在の内容です。留意してお読み下さい。


    【前略】


     優待銘柄の情報を先に書きましたが、私はいつも自分の投資方法と投資ルールの整合性をとっておくことが大事だと考えて投資する銘柄を選別しています。

     私の家計は専業投資家として、賃貸不動産の家賃や、投資している株の配当収入や優待に生活費を依存する、生活設計モデルとなっています。今年からは私設年金が少しずつ入ってきます。

     株式投資の部門では、投資銘柄のうち、多くの部分を安定的で高い配当を出す銘柄や配当優待利回りが高い銘柄への資金配分が多くなっています。

     このような銘柄は軍事行動でいえば兵站部門に位置します。生活費が維持できなければ、株式投資に使っている資金を生活費にシフトせざるを得なくなります。

     このような自分費を確保するための投資銘柄は、経済戦争における兵站銘柄だと考えています。このような兵站銘柄は、いま現在の生活費を確保することも目的としているので、株価が下がったり、横ばいを続けててもホールドしたままで投資し続けるスタンスです。

     兵站銘柄としては、時価総額に比べ保有する金融資産や含み益の大きな賃貸不動産を大量に持っている、所有する資産から見て時価総額が安い銘柄のうちから、配当利回りや配当優待利回りが、その時の他の銘柄の利回りより高い銘柄を選んでいます。

     つまり兵站銘柄は、その銘柄に投資した時すでに資産背景的に見て充分割安なところまで株価が下がっているので投資を実行したわけです。そこから更に株価が下がっても、配当利回りの高さや資産背景を自分が投資し続ける気力の支えと考えて、じっと我慢をするわけです。

     景気にはサイクルがあり、景気がいずれ回復するなら、株価も戻るであろう。そんな中長期の時間軸でおこなう気長なスタンスの投資です。

     しかし、なんらかの株価上昇の触媒(=カタリスト)が発生し、株価上昇により配当や優待の数年分のインカム・ゲイン分の利益をキャピタル・ゲインで一気に得られる状況となったときは、売却してインカム・ゲインではなくキャピタル・ゲインで利益を確定することも行ないます。

    【中略】

     このような株価急騰時にはキャピタル・ゲインを選ぶこともありますが、「現在の生活費を確保することも目的としている」高配当優待利回り株は、繰り返しになりますが基本的には中長期の時間軸で投資することになります。

     兵站銘柄について投資する時は以下のようなことに注意しています。

     まず第1に、投資を実行する場合は、その投資の投資期間(=投資軸、短期投資か、中長期投資かというラフな選別で良いと考えています)をはっきり決めて行なう必要があると考えています。

     例えば優待銘柄であるならば、次のような決め方でも良いと思っています。

     優待期待で投資するけれど、優待権利日までに優待の金銭的価値の数倍まで値上がりしたら数日前までホールドして、キャピタル・ゲインで利益を得る。

     優待の金銭価値と比較して2倍程度しか上がらなかったら、売買手数料がもったいないので優待をゲットして、そのままホールドし続ける。

     第2に、投資するにしても、どうせ買うなら、より安いところで手に入れる。投資時点の株式市場の投資環境に注意を怠らないということです。戦場の状況を把握しておくということです。

     中長期で投資するのだからタイミングは見る必要が無い。すでに割安なのだから、いますぐ投資するべきでタイミングは選ぶべきではないという意見もありますが、そんな意見を言う投資家ほど、上がらない株価に焦れて、買値より安く売ることが多いような気がします。安く買うまで待つことのできない根気のない投資家に、高くなるまで待つ根気があるとは思えません。

     第3に、自分が充分安いと考えて投資を実行したならば、その後更にどんなに安くなろうとも握りこんだら離さない。

     他人の投資行動に影響を受け「30%下がったら損切りする」などという、愚にもつかない投資方針を立てないこと。危険だから損切りラインを10%に設定するというような、更に愚かな方針を立てないことです。この点は短期投資でも中長期投資でも同じです。

     そしてこれは、「中長期の時間軸で安定的な生活費を稼ぐために高配当優待のバリュー株に投資する」という時間軸で投資をする戦略をとっている兵站銘柄については、特にそうあるべきだと考えていることです。

     兵站銘柄は生活費を稼ぐための投資なので、通常は株価が余り上がらなくても耐えられる株に投資をしています。だからといって常にインカム・ゲインだけで生活費を得なくても良いわけです。

     株価が急に上昇することにより、何年分かのインカム・ゲインを短期で一気に確保できる幸運が訪れたなら、躊躇せず短期投資に切り替えることも「戦術の想定している選択肢の一つである」ということです。

     インカム・ゲイン目的で投資したのだから、売らないで持ち続ける。このように融通のきかない頑なな態度をとるのが、自分の投資の性格に合っているなら問題はありません。売る必要もないでしょう。

     しかし普通の投資家は大きな利益を確保するチャンスが出来たときに、行動しないで、その後株価が反落して、儲けるチャンスを逃した時は大きな後悔の念を持つことが多いです。

     そんなことが多いと自分の投資に対する性格を理解している投資家は、利益を確保できるチャンスが来たときは、そのチャンスを生かしても良いという、柔軟な対応が必要ではないかということなのです。

     ただし、手放した株が更に上昇して、より大きなキャピタル・ゲインを逃してしまっても、悔やまないという覚悟は当然必要です。

     もう少し広く考えると、すでに手のひらに入った利益をつかみ損なったときの後悔と、もしかしたら得られたかもしれない(将来の利益)を掴みそこなったときの損への後悔。どちらの損が自分にとって精神的な負担が大きいかによって、とるべき投資戦闘術が違ってくると考えています。

    【後略】


    経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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