地味株と派手株、言い換えると証券用語ではボラティリティ(変動率)の高い銘柄が派手で低い銘柄が地味だと言うことになるが、地味株が突如派手な動きを見せることもあり、一概にどちらを投資対象にすべきかは意見が分かれるところかも知れません。

 皆様の投資対象やご関心のおありの銘柄はどちらになりますか?
 どちらを好まれますか?


 株式市場にはおよそ3800もの銘柄が日々売り買いされていますが、細かく観察してみると市場には株価の変動が激しい派手株と変動がほとんどない地味株に分かれているように見えます。
 来年から実行される東証市場改革ではプライム市場、スタンダード市場、グロース市場の3つに分かれるそうですが、印象としては派手なのがプライムとグロース、地味なのはスタンダードということになりますね。

 6月末の基準でこれら3市場に銘柄が分かれていくことになり、企業にとっても極めて大きな関心事となっているかと思います。現在、東証1部企業と称していてもプライムには、なかなか残れず、2部銘柄と同様の扱いとなるスタンダード市場になる銘柄が圧倒的となるかと思います。

 筆者の理屈から言えば、上場企業は要するに誰もが関心を持つ派手株市場と誰も見向きもしない地味株市場に分かれて暮らすことになる。それらの経営者各位にとっては居心地の良い派手株市場の地位を確保して社会全体に認知してもらいたいと思っておられる筈。
 普段コツコツと愚直に経営に邁進されている経営者のもう一つの努力目標は今後、プライム市場に入れるかどうかになるかも知れません。


 かくして来年の今頃には投資家の皆さんは3つの市場から銘柄選定することになります。そうした市場の変化が現在の株式市場の動向に影響をもたらしていると言えるのかも知れません。

 流通時価総額が100億円以下の多くの銘柄がやや敬遠気味なのはそのせいなのかも知れません。皆さんも思い当たる節があるかも知れません。お持ちの銘柄がなかなか上がらないと思われているのであれば、この市場改革の前哨戦によるものだと考えて良いかも知れません。機関投資家は既にこの市場改革を先取りしてポートフォリオを組み換えているのかも知れません。

 つまりプライムに残りそうな銘柄の比重を高めて、スタンダード銘柄の比重を落としていくというスタンスです。

 その結果として割安に放置された銘柄が続出することにもなりそれを誰が投資するのかと言えば、皆さんのような個性豊かな個人投資家が投資行動に移すということになるのかも知れません。


 日経平均はそのままとしてもTOPIXなどの指数も今後変わるとされています。また、JASDAQ指数や東証2部指数はなくなるとも言われています。



 市場で活躍、成長する良い意味の派手株にますます関心が寄せられる時代が到来しそうな予感がします。


(炎)


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