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市場潮流

2021-12-17 11:47
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     今週(12月6~10日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で408円20銭上昇し(率にして1.46%の上昇)、2万8437円77銭で取引を終えました。3週ぶりの上昇です。

     今週の株式相場は、日米ともに回復しました。
     5日(日)に、米バイデン政権のファウチ首席顧問が、「オミクロン型の重症化リスクはそれほど高くないようだ」との見方を支援したこと、中国の中央銀行である中国人民銀行が預金準備率を0.5%引き下げることを発表したことなどを契機に、6日(月)の米株式相場は大幅に上昇。NYダウは前週末比646ドルの大幅高となりました。
     さらに、NYダウは7日(火)も前日比492ドル高と続伸。これを受け、日経平均株価も、7日に前日比528円高と大幅に反発。8日(水)も同405円高と続伸しました。
     しかし、9日(木)(同135円安)、10日(金)(同287円安)と利益確定売りに押されました。


     オミクロン型の感染拡大への懸念はかなり薄れたとみられますし、中国も景気下支えに向け、政策を微修正しつつあるようです。
     一方、FRBは本格的に「インフレ抑制」に向け、政策を転換したとみられます。本日発表予定の米国の11月消費者物価指数(CPI)によっては、FRBのテーパリング加速観測が浮上しそうです。

     株式市場では、業績が好調な企業を選別する動きが強まるものと予想します。


    (水島寒月)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)


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