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景気見通し。当たるかな?
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景気見通し。当たるかな?

2022-02-21 15:30
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     読者の方から「マザーズETFは積み立てに良いのか?」というご質問をいただきましたので、初めにこれを書きます。

     ご存じの通り、同ETFはマザーズ先物を使っています。つまり先物の特性であるコンタンゴ(時間価値の差、詳しくは別途お調べください)が発生しますので、長く保有すれば若干の減価が生じます。
     加えてこれもちょっと難しいですが、浮動株調整後時価総額の上位銘柄(例えばメルカリなど)の影響を受けますから、標準的なマザーズの時価総額とも捉えられません。
     つまり先物特有の価格形成や時価総額、株価が高めの銘柄などに影響を受け易いため、積み立てにどうか?と言われると、悪くは無いものの、プッシュするほどのものではないとしか言えないところです。


     先日のメルマガで「良くわからなければマザーズETF」と書きましたが、マザーズ銘柄を代表として個人好みの中小型株が大きく売られていましたので、中小型銘柄を買いたいが迷っているという場合に代替手段として(長期的にではなく)ETFが良いのではないかという意味で書きました。

     ただし、今は金利も低く、先物の長短期の差は余り無いですから、積み立てNISAのようなものではなく、比較的短めのタームでこの手のETFを使うのは有効と考えています。他にも中小型指数のETFなどもありますからご検討されるのが良いと思います。

     個人的には中小型株であれば、やはり中長期的なコストや(将来の)楽しみも踏まえて個別のグロース銘柄への投資を考えたいところです。

     以上のご説明でご理解いただけますでしょうか。


     さて、最近のエコノミストのコメントによると、世界的に現在は景気拡大局面にあるものの徐々に鈍化傾向と言った書き方が増えてきました。依然として今年も上向きのトレンドが続くとのコメントが多い中で、内閣府が15日に発表した10~12月期の実質GDP速報値によると前期比年率で5.4%とプラスになりましたが、2021年通年では1.7%となり、コロナ禍が始まった20年からの回復は弱いです。

     最近発表されたデータを受けて景気に対する強気コメントが徐々に減ってきているようです。確かにトレンドは上向きであるものの種々のデータを見る限りでは、この1~3月期あたりがピークになりそうな雰囲気です。
     来期については資源高が続く中で様々な財政による支援策も減少するでしょうし、インフレが進む中で期待するほどには賃金上昇が見込めず、且つ資源高の影響が大きい日本は世界的にみても厳しい年になりそうです。

     振り返れば、米国は新型コロナウイルスの蔓延が続いたことや、政権交代があったことも理由に景気失速にナーバスになり過ぎ?金融緩和の縮小が遅れたとも考えられます。
     日銀は既に昨年から資産買い入れを(実質的に)減らしていましたから、コロナ禍のダメージが大きかった欧米の方が結果として金融緩和が長引いたと言えそうです。
     一昨年からの株価推移を見れば金融緩和の推移との相関性も感じられますから、日本株のパフォーマンスの方が悪くなるというのは残念ですが、緩和策を止められない日本市場も海外株の下落に引きずられて売られています。


     日本の景気動向については、海外の景気上昇が鈍化するとともに資源高がまだ続くと仮定すれば、2024年に向けて徐々に減速していくことが想定されます。今までも十分に成長出来ず、且つ資源高と円安を受ける日本の景気には下押し圧力が強まると考えて良いのではないか、というイメージです。

     昨年からの世界的なインフレ率の上昇は大半が新型コロナのパンデミックを理由とする(サプライチェーン問題と需要増)ものと、石化資源の投資減(資源高)によるもので説明できるようです。主に資源や住宅、食品の値上がりが大きいですが、資源を除いてはサプライチェーンの回復過程で物価上昇は徐々にピークアウトする可能性が高い・・・と考えれば長期の市場金利の反応の鈍さが説明できます。


     このような考え方から、昨年10月~11月頃までのFRBは利上げを抑制的に捉えていたものの、サプライチェーンの回復と資源高が想定以上に長引いたため、目先の方針を転換したものと考えれば良いのでは無いでしょうか。


     前回のメルマガでは下記のように書きました。

    『既に日経平均株価でPER13倍まで下がった中でも、消去法的な選別で資金が一部のバリュー株に逃避しているような状況です。日本株全体としては以前から割安であるのに一層売り込まれ、また中小型銘柄の中には妥当なバリュエーションまで下がった銘柄も多々ありますが、選ぶ間も無く需給だけで下げています。』


     ここ数週間の動きを見る限り、昨年末以降の米国の高いインフレ率が低下傾向を見せれば、3月中旬のFOMCでは幾らかハト派的な発言も増えるのではないか、などと期待しています。 ちょっと楽観的かもしれませんが、FRBは前回のQTでのショックを覚えているでしょうから、暫くは慎重な対応をするはずと考えて、業績動向の割に
    安くなったと感じる銘柄を少しずつ拾い始めました。

     いずれにしても、今後とも注目点は米国のインフレ率の動向、及び市場金利の動向であり、春以降はQT(資産圧縮)開始のタイミングを注視すべきと考えています。米国でQTが始まれば米株はもっと下げても可笑しくありません。とは言え依然として日本株よりパフォーマンスは良いです。

     いずれは金利動向も見えてくると思われますが、回復が見込める頃に主体性の無い日本株はどうなるのか?やはり下げたら米株を増やすべきか?と思案中です。

     いずれにしても、3月中旬のFOMCが済むまではノンビリが良さそうです。


    (街のコンサルタント)


    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。)

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