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 今週(4月11~15日)の東京株式市場は、日経平均株価が週間で107円39銭上昇し(率にして0.40%の上昇)、2万7093円19銭で取引を終えました。3週ぶりの上昇です。


 今週は、米長期金利の上昇や新型コロナの感染が急拡大しつつある中国の景気減速への警戒感と米国の消費者物価の上昇がピークを越えたのではないかとの期待感が交錯する週でした。

 12日(火)に発表された米国の3月の消費者物価指数(CPI)は、エネルギーや食品を除くコア指数の上昇率が前月比0.3%となり、市場予想(同0.5%)を下回りました。CPIの主要な押し上げ要因だった中古車価格が
下落したため、既述のように、「インフレがピークに達した」との見方が広がりました。
 東京株式市場は、11日(月)、12日(火)と続落しましたが、上記の結果を受け、13日(水)は日経平均株価が前日比508円高と3営業日ぶりに反発。14日(木)も同328円高と続伸しましたが、15日(金)は同78
円安と小反落して終わりました。


 一方、円相場は軟調に推移しており、15年6月につけた1ドル=125円86銭を抜けました。130円までは節目はなく、来週も円安が進行すると予想します。
 国内主要企業の業績には円安はプラスに働きます。
 株式相場は当面不安定な動きとなりますが、下値は限られるとみています。


 引き続き長期的視点から、業績面で注目出来る業種、個別銘柄を選別したいと考えます。


(水島寒月)


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