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有料メルマガライブラリから(446)「7月~9月の高配当・優待銘柄への投資を考え始めてる」

2022-09-29 11:55
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     有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を掲載いたします。
     自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
     なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


    =コラム「7月~9月の高配当・優待銘柄への投資を考え始めてる」=
     (有料メルマガ第486回・2018/6/19配信号)

    ※注 2018年6月現在の内容ですので留意下さい。


    【前略】


     先週のコラムではエジソンの言葉を紹介して、他人のアイデア、つまり投資手法や投資銘柄を真似ることの効用を述べました。

     そこで今週は、まず私が誰の手法を真似ているかを最初に書いてみたいと思います。一言でいえば、私の株式投資法は東急グループの創始者五島慶太氏の事業展開の手法を学んだ方法です。

     私の投資法はバリュー投資です。

     バリュー投資のバリエーションには大きく分けて3つあります。

     A:資産バリュー
     B:収益バリュー
     C:成長バリュー

     この3つのバリューのうちから、どのバリューに比重を置くかを決めて、投資銘柄の選択をしていきます。
     去年までは資産のバリューを重視して銘柄選択をしていました。

     今年に関しては収益のバリューに重点を移して、昭和電工と東海カーボンを主力投資先と定めて、トレードをしながら株価の変動から利益を多く取り出す投資手法を実践しています。

     過去においても自分で見つけた銘柄は資産バリューに注目した株がほとんどでした。

     そのほうが安心して投資出来ていたからです。
     ただ自分の銘柄発掘能力だけでは限界があるので多くの成功したバリュー投資家のポートフォリオから銘柄を輸入してきました。

     この手法は東急の創始者五島慶太氏が阪急の創始者の小林一三氏のまねをして事業展開した方法によく似ています。

     阪急の小林一三氏は知恵の塊です。知恵で阪急を大きくした人です。
     小林氏が箕面有馬電気軌道の経営を引き受けたとき、この電車の建設予定区間の沿線は田畑しかなく、「ミミズ電車」と呼ばれ乗降客は期待できなかったので、殆んどの人がこの会社の将来を明るく見ていなかったようです。

     小林氏のアイデアは素晴らしいです。まず、会社の事業計画を「最も有望なる電車」としてパンフレットにしました。会社案内をつくることは当時では本当にめずらしかったのです。次に路線の沿線の土地を買い、住宅にして販売しました。いわゆるデベロッパーです。今でこそ私鉄経営に住宅開発は当たり前になっていますが、これは小林氏がはじめて行ったものです。

     このアイデアもすごいです。幸いこの電車を有望と思うものは少なかったこともあり、土地買収はスムースにすすみ、住宅販売は大成功を収めたわけです。

     この、人が注目していない資産を購入するという考え方は、バリュー投資の真髄に通じるものがあります。大いに学びたいと考えて実践してきました。

     小林氏はこの後も遊園地、宝塚歌劇団、ターミナルデパートなど数々の工夫をこらし乗降客増加のための作戦を実行し、阪急の基礎を固めました。

     私にとっての小林一三氏はバリュー投資の達人たちです。


     強盗慶太とおそれられた辣腕の五島慶太氏も自分が新しいアイデアを出す力には限界を感じていて、ことあるごとに小林一三氏のアイデアを真似しまくりました。この行動力もすごいと思います。師匠を信じて行動を真似ることはなかなか難しいことでもあります。これは事業であろうと投資であろうと同じです。

     五島氏は鉄道経営ばかりでなくあらゆる事業で、ことあるごとに小林一三氏から助言をもらって、阪急のやり方をそのまま真似したカンニング経営法を実践しました。

     沿線の土地の開発。渋谷のターミナルデパート(今の東急百貨店)などは、まさに阪急のアイデアを真似たものですね。

     こういう乗客を増加させる試みの中で、五島氏が考え出したアイデアが、「大学の誘致」です。やはり自分でもアイデアは付け加えています。
     五島氏は沿線の土地を寄付もしくは元々の土地と交換を申し出て、日吉の慶応大学や大岡山の東京高等工業(現:東京工業大学)をはじめ第一師範(現:学芸大)、府立高等学校(現:都立大)、日本医科大などの大学を沿線に誘致しました。沿線誘致で乗降客は増加し、また大学周辺の地価は上昇したわけです。一石二鳥、三鳥方式はすごいです。


     私も株式投資において自分のアイデアもちゃんと付け加えています。
     誰もが小林一三氏ほどのアイデアは出せないかもしれませんが、五島慶太氏のように、アイデアをカンニングしても、東急グループのような素晴らしい企業群を作れるのです。私は今後も、優秀なバリュー投資のツワモノ達から銘柄輸入をどんどん進めたいと考えています。

     投資手法に関しても、2000万円程度の投資額で5年間のあいだ常に2倍に投資額を増やした投資家さんから、その投資手法を学んでいることは、このコラムの中で何度か取り上げてきました。

     また、すべてを真似しようとすると、自分の過去に築き上げてきた投資手法や投資判断を狂わせて、利益を落とすこともあることを述べてきました。

     そこで、自分の投資手法と、新しく学んだ投資手法から良いところを選んで自分の投資力を成長させる努力を続けています。


     購読者の皆さんも、ぜひ自分が知っている腕利きの投資家さんから投資手法や投資銘柄をカンニングする努力をしてみてください。必ずや自分の投資力を成長させることが出来ると思います。


    【後略】


    経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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