先日、当局とバトルをしていた件の銀行の方と久しぶりにお会いしました。
私も夏以降、妙に忙しい時期が続き中々お会いできませんでしたが、彼も夏過ぎまで忙しくしていたようです。なんだかんだのやり取りを含めて完了するまで 延べ3ヶ月以上もかかったようで、一杯やりながら何か面白い話は聞けないかと楽しみにしていたのですが、彼から出てきた言葉は批判では無く・・・、
「毎度の面倒な仕事だけど、ある意味財務省は真面目ですよ。知り得る限り他省庁が管轄する業界指導なんて杜撰そのものですし、検査と言っても形ばかりで、どう考えても癒着しているとしか思えない話を聞きますからね。」
「金融庁検査に比べたら、他省庁の管轄業界なんて役所ぐるみの詐欺か?と疑われても抗弁できないほど問題を放置しています。」
・・・と。
先日の週刊ダイヤモンドの特集にもありました、【互助会の危機(経産省管轄)】や厚労省の薬のネット解禁の件など、「癒着と無責任体質」は挙げたらきりがありません。
本当のアベノミクス第3の矢はどうなるのか?オリンピック開催に沸いているのは良いのですが、実際の開催は7年後ですし、最近の企業決算を見ていても大 幅増益は公共投資関連銘柄ばかりですから、オリンピックまでに交通インフラやハコ物の整備などにはそれなりに金が回ると想像できるものの、それ以外では長 く将来に渡って日本の成長に繋がる程のものはありません。やはり大事なのは国家の経営体制(体質)改善です。
金融緩和と公共投資はスタートしオリンピックも決まったけれども、肝心の改革についてはあちこちからスローダウンの声や、「○○先生の関係で△△の予算 が付いたので繋げる案件は無いか?」などと言った類の話しが私のところにまで舞い込んでくるのですから、予算の取り合い、そこに相乗りする利権団体な ど・・・相変わらずの様相です。
メガバンクに検査が入りましたね。最近の銀行の行動にも目に余るものがあります。某メガバンクOBが天下った先の企業の財務を牛耳り、出身行に都合の良 い融資内容に変更するために、公開企業にもかかわらず(まるで監査法人や出身行と結託している?と疑われるほど)自行からの融資を増やせる仕掛けをバラン スシートに盛り込み他行を排除したりなど・・・、詳しくは書けませんがやりたい放題です。「優越的地位の乱用」が依然としてまかり通っている現状を是正で きるのか?注目しています。
オリコの件では幕引きを急いでいるようですが(まだ色々と出てくるのかな?)、それでも年俸1億円を超えるトップ役員が半年間だけ無報酬とか…?
数年前まで散々血税のお世話になりながら、ちょっと業績が戻っただけで図に乗るフザケタ連中です。既に色々と金融庁と相談しながら落としどころを探っているのでしょうか?・・・担当部署は大変そうです(苦笑)。
まあ、この手の役員ともなれば実務能力が評価されて役員になったのはほんの一握りで、大半は半沢直樹で見た通りの行内政治か指紋が無くなるほどの揉み手で役員になったような連中ばかりと聞いていますから、無責任体質そのものと想像出来ます。
友人曰くは
「半沢は滅多に見ないけど、小木曽はあちこちで見かける」
らしいですから(笑)。
マーケットでは市場金利は0.6%近辺で身動きが取れず、為替もこう着状態、株式市場は三角持合いがどちらに離れるか?・・・待ちだそうです。私が保有 するバリュー銘柄も鳴かず飛ばずで(涙)、大半の企業業績予想も中間期は上方修正しても通期は変更無しなどコンサバなまま(日本のサラリーマン経営者らし く)です。業績が大幅に伸びているのは公共投資関連企業ばかりですから、アベノミクスに懐疑的な識者が増えているのも理解できます。見返りとして自民党内 部で執行部に物を言える議員がおらず、TPPにしても執行部主導で物事が進むのは悪くない話ですが・・・、痛し痒しです。
テクニカルアナリストによると、為替の方向感が出てくるのが今月からと言われていますし、臨時国会が終了するのが12月上旬ですから、その辺りから第3の矢がそれなりに見えてくると仮定して、最短でも今月前半は投資はお休みかな・・・?などと考えている次第です。
(街のコンサルタント)
(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)