中小型株の大幅下落局面の中、いかに割安感のあるバリュー株でも売り圧力に負けている状況が見られます。小型株受難で見向きもされなくなった専門工事業界の2銘柄を再び比較してみます。

 3月17日にも同様の試みをしていますが、それから2か月を経過して株価の位置と企業価値自体が変わってきましたので改めてチェックしてみたいと思います。

【専門工事業界2社】

大成温調(1904・JQ)
テノックス(1905・JQ)
上場年月
1991年12月
1991年11月
上場後高値
5660円(1991年)
7264円(1992年)
同時価総額
650億円
434億円
上場時公募価格
6474円
6310円
同時価総額
744億円
377億円
上場後安値
170円(2002年)
175円(2003年)
同時価総額
24.4億円
13.5億円
 
時価
428円
512円
時価総額
61.5億円
39.4億円
発行済株式数
14364千株
7694千株
自社株
1283千株
797千株
実質発行済株式数
13081千株
6897千株
実質時価総額
56.0億円
35.3億円
今期予想EPS
45.7円
79.7円
PER
9.37倍
6.42倍
BPS
1412円
1194.3円
PBR
0.30倍
0.43倍
 
保有現預金
130億12百万円
64億49百万円
有利子負債
5億96百万円
4億42百万円
実質現預金
124億16百万円
60億7百万円
実質現預金/実質時価総額
2.217倍
1.702倍
目標株価
428円×2.217=949円
512円×1.702=870円
 
工事内容
空調・給排水工事
建設基礎工事
特徴

グローバル指向
ASEANにエリア拡大

技術指向
新工法開発に注力
 
今期予想売上高
570億円
220億円
前期粗利率
9.40%
15.25%
前期粗利益
51億62百万円
32億93百万円
同営業利益
800百万円
―――
同経常利益
1000百万円
1100百万円
同当期利益
600百万円
550百万円
EPS
45.7円
79.7円
期末予想配当金
15円
12円~15円
今期末予想BPS
1442円
1262円
 
   
類似企業
企業名(コード・予想PER)
企業名(コード・予想PER)
高砂熱学(1969・17.4倍)
日本基礎技術(1914・84.2倍)
朝日工業(1975・15.2倍)
不動テトラ(1813・25.2倍)
三機工業(1961・19.7倍)
日特建設(1929・13.1倍)
大気社(1979・15.6倍)
三信建設(1984・18.3倍)
テクノ菱和(1965・13.0倍)
太洋基礎工業(1758・7.0倍)
東テク(9960・5.7倍)
ライト工業(1926・13.2倍)
日比谷総合設備(1982・20.8倍)
6社平均PER 26.8倍
新日本空調(1952・10.1倍)
4社平均PER17.5倍※
ヤマト(1967・14.5倍)
 
9社平均PER  14.7倍
 
7社平均PER15.0倍※
最大・最小を除いた値
 
大成温調(1904・9.37倍)
テノックス(1905・6.4倍)
7社平均並みPER株価 685円
4社平均並みPER株価1395円
太洋基礎工業並みPER 558円
 
事業エリア
国内、中国、インド、ベトナム、
フィリピン、ハワイ、グアム
国内、ベトナム

(炎)

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