産業新潮8月号連載記事の冒頭部分です。
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■バークシャー・ハサウェイには定年が無い!
日本では退職年齢を65歳に引き上げるべく準備が進んでいますが、すべての企業でその対応ができるという状況では無いようです。それに対して、バークシャー・ハサウェイの定年は現在104歳!
この年齢がどのようにして決まったのかというと、バフェットが、「ミセスBが引退したときの年齢をバークシャーの退職年齢とする!」と宣言し、彼女が104歳で亡くなったからです。
亡くなったのと引退したのとは違うのではないかと思われる読者もいるかもしれませんが、ミセスBことローズ・ブラムキンは、104歳になっても亡くなる 数日前まで車いすで、彼女が創業したオマハのネブラスカ・ファニチャーマートに毎日「出勤」し、店頭で従業員たちに激を飛ばしていました。
老害などといわれ、高齢の経営者は世代交代を行うために、早く引退するよう促されることが珍しくありません。実際、ネブラスカ・ファニチャーマートで も、経営権を譲り受けていた「孫」(なんと、息子ではありません・・・)達と経営方針において対立し、彼女がネブラスカ・ファニチャーマートの真向かいに 自分自身のまったく別の店をオープンするというお家騒動もありました。この時は、バフェットが間に入り、機転を利かせてうまく解決しましたが…。
現在バフェットは83歳(1930年8月30日生れ)ですから、決して若くはありませんが、彼が若かりし頃から周辺には高齢の経営者がたくさんいまし た。また、長年の相棒で、バークシャーの副会長を務めるチャーリーマンガーは1924年1月1日生まれですから、現在90歳です。二人合わせて173歳! いまだにこの二人が、バークシャーの年次総会で3万人以上の株主を前に、数時間にわたって会場からの鋭い質問に答え続けるというのは本当に驚異です。
■子犬に老犬のトリックを教えることはできない
もちろん、バフェットやマンガ―は権力にしがみつくような人間ではありません(二人が質素な暮らしをしているのは有名ですし、バークシャー・ハサウェイ の本部スタッフはたった20人ほどで、オフィスはオマハの雑居ビルの中にあります)。彼らやミセスBのような経験を積んだ人材をバークシャーの発展に生か すことが大事だと考えているのです。
<続く>
★続きは産業新潮8月号をご参照ください。
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