それを見て多くの投資家がその内容を評価して結果として株価は変動しています。
その中にはポジティブな評価もあればネガティブな評価もあって悲喜こもごもの結果を生じています。きちんとした評価がなされれば良いのですが、中には決算の内容を誤解をしてしまったケースもあります。
一方では心配されたほど悪くはなく、安心感から株価が上昇した銘柄もあるなど、四半期決算では悲喜こもごもの値動きにつながっています。
投資家はとても短絡的な評価をしていると見られます。そうした評価に至らしめる企業側の自社決算の特徴についての啓蒙も不足しています。単純に投資家は数字に踊らされますが、ここは冷静に行動したいところです。
決算発表後のパターンとしては、想定通りで株価にはさほどインパクトがなかった場合も多いと思いますが、中には以下のような事例もありました。
1)通期決算見通しを変えていないのに四半期発表後、低迷してきた株価が更に売られたがすぐに反転(大京8840)
2)通期決算の黒字見通しを変えていないのに四半期決算が赤字だったということで堅調だった株価が一転して急落(大井電気6822)
3)四半期決算の下方修正懸念から売られてきた株価が意外に良くて反転上昇(双日2768)
4)過去の四半期決算の推移からは通期業績の上方修正の可能性が高かったのに株価はそれほど反応せず低評価だったが発表後に株価上昇(テノックス1905)
といった事例も見られます。
(これらの詳細分析は本日配信の私の有料メルマガにて掲載致しますのでご購読賜りましたら幸いです。)
株価は四半期決算前から売られ過ぎた場合は反転し、買われていた場合は内容が良くても折込済みとなったりします。投資チャンスは2)のように現在進行形 で決算発表後に売られ過ぎていると見られる場合ですが、今までポジティブに見てきた投資家が利益を確定しようと売り方に回ってしまうパターンでは需給が悪 化して売りが優位になって買いの手が入ってこないので、反対に比較的安く買えることになります。ご自身で決算の内容を吟味されて落ち着きどころを探りなが ら中長期スタンスでの投資判断をされてみてはいかがでしょうか。
このように第3四半期までの数字だけを見て単純な評価はできませんが、通期の業績が吉と出るか凶と出るか決算内容を分析すると大いに参考にはなります。
億の近道の読者の皆さんには単純に売られた場合、単純に買われた場合の株価水準とその水準が割安なのかを吟味して頂き、冷静な対応をお願いしたいと思います。
(炎)
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