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バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略 第1回
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バフェットとポーターに学ぶナンバーワン企業戦略 第1回

2015-10-02 14:51
    ■ (競争)戦略とは、戦争のための策略である


    ●競争こそが発展の礎である

     マイケル・ポーターは、「競争戦略」を理論的に体系化したことで知られるハーバード大学教授です。しかし、「企業同士が競争をするなんて当たり前のことなのに、何を今さら・・・」と思われる読者も多いかもしれません。

     確かにその通りです。
     人類の誕生以来「戦争=争い」は絶えませんし、ビジネスでの競争も、物々交換まで遡れば、気が遠くなるほどの歴史を持つはずです。逆説的に考えれば、人類の繁栄やビジネスの発展に競争は不可欠なものだともいえます。


     ところがかつて(現在でもそうなのかもしれませんが…)、小学校の運動会で、全員が一番になるように(誰もビリにならないように)50メートル競走の ゴール手前で全員が並んで手をつないでゴールインするというような「平等」教育が行われました。つまり「競争は悪だ」というわけです。
     たぶん、どこかの国に洗脳された教師たちにとっては、それが正しい行いに思えたのでしょう。


     しかし、人類の繁栄やビジネスの発展には不可欠な競争を否定することは、国家の経済を破たんさせ一国を崩壊に導きます(競争や自由市場を否定する共産主義のソ連邦の崩壊など・・・)。


     本誌の読者の大部分を占める企業戦士の皆様方は、日々他社との競争に明け暮れ、場合によっては社内や取引先との競争にさえ直面しなければならないはずです。
     ですから、「競争は十分だ」と思われるかもしれません。しかしながら、それにもかかわらず「手をつないでゴールイン方式」が日本のビジネスのいたるところに見られます。


     例えば農業もビジネスの一つですが、この産業につぎ込まれた「競争を排除するための補助金」は、結局日本の農業に壊滅的な打撃を与えました。補助金は良 くモルヒネ(麻薬)に例えられますが、手軽にハイになることができる補助金中毒になった人間ばかりが目立つようでは、日本農業の発展など望めません。しか も、そのモルヒネ(麻薬)代は、非正規雇用の薄給の若者や母子家庭の母親からも有無を言わせず徴収される税金で支払われます。

     それだけではありません。米価の内外価格差も驚くほどであり、国民が不当に搾取されている形となっているその価格差も麻薬代に消えています。


     もちろん、問題は農業だけではありません。放漫経営で瀕死の状態にあった日本航空を救済した理由は何でしょう?ここでも、国民の血税がつぎ込まれましたが、国民にとって何かメリットはあったでしょうか?
     むしろ、国民の血税で借金を返済して身軽になったJALが、自助努力で一生懸命競争している他の航空会社を後ろから刺そうとしています。
     また、訳が分からないまま、株主責任を取らされた(株券が紙くずになった)JALのかつての株主たちは憤懣やるかたないはずです。

    <続く>

    続きは、産業新潮
    http://homepage2.nifty.com/sancho/
    10月号をご参照ください。

    (大原浩)


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    (情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。)
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