有料メルマガ・石川臨太郎の「生涯パートナー銘柄の研究」の過去配信ライブラリ「銘柄研究」「コラム」のうち、コラムの一部を再編集して毎週掲載いたします。自立した投資家、石川臨太郎のコンテンツをお楽しみ下さい。
 なお、内容は執筆当時の背景に基づいており、現在の状況と必ずしも一致しないことを予めご了承下さい。


=「いまはじっくりと株価の動きを観察するべき時にある」=
  (有料メルマガ第300回・2014/10/21配信号)

※注 2014年10月現在の内容ですので留意下さい。

【前略】

 ここは、じっくりと腰を据えて銘柄研究を行って、株価の観測も行っておいて、リバウンド相場がスタートしてから、その動きについていくのが一番良いのではないかと考えています。

 株価のリバウンドのきっかけとなりそうなのは、これからスタートする3月、6月、9月、12月本決算企業の決算短信の発表です。

【中略】

 業績がどれほど良くなっても、短期的には投資家の投資意欲(⇔リスクオフの動きが強いこと)が無くて、需給が悪ければ、株価は下がってしまう場合が多いです。

 そのような時は、相場と格闘しないで、相場を眺めてチャンスを待つ我慢強さが求められます。

 私の対処方針としては、投資指標のうちのPERを一番重視して、配当利回り、高配当優待利回りの高い銘柄に資金を集めるようにしています。

【中略】

 株価がこれからもずっと下げ続けるのではなく、何かのきっかけ(⇔米国の中間選挙の終了や決算発表による業績の上方修正など)で何らかのカタリストが発生すると、株価はリバウンドをスタートする可能性が高いと考えているからです。

 このような大きな株価の調整の時には、株価の下落は業績が良くなっている企業にも、業績が悪くなっている企業にも、同時に玉石混合で起きてきます。

 したがって普段から投資したい業績の良い企業のファンダメンタルズをしっかりと調査して把握していると、予想以上の大きな株価の下落が起こればチャンスの時だと考えています。

 しかしミスターマーケット(=投資家の総意、投資したい企業に投資している投資家の総意という意味で使っています)の判断と、自分の判断が大きく違うことも良く起こります。だからこそ株価の動きを継続的に観察し続けることが大事です。

 この株価の下落はチャンスだと考えて買いに走ると、そこから大きく続落し、意地をはって買い増していくと、気がついたときには当初に予定した以上の株数を買っており、しかも大きな含み損を抱えてしまうことがあります。

 下げていた株を買い増していき「しまった、予定以上に買いすぎた」と感じたときは、直ぐに損切りするのではなく少し我慢していると、一旦リバウンドして やれやれと一息ついた後で、もっと大きな下落で株価が沈み込んでしまい、自分が恐怖に負ける事態(=リスク)も起こりやすくなってきます。

【中略】

 だから予定数以上に買い増してしまった株数については、少しの利益でも(=買った株価より上がった分については売るということで、平均買いコストでみると含み損でマイナスの状態でも売るということです)利喰いして、当初
予定していた投資株数まで減らすように努力しています。

 幸運で利益が出るところまで株価が戻したからといて、予定以上に買った株数を欲ばって全て買い持ち(=ホールド)すると、予想もしなかった突風(=リスク)が市場を襲い、大きく損をしてしまうという経験を過去に何度もしてきました。

 最初に計画していた投資株数は、自分の投資資金やポートフォリオ構成から考えて決定した株数です。その株数を予想以上に株価が下がったからといって増やすのは、リスク管理の点から問題です。

 たまたま、そのとき買った株数をホールドして、大きな利益を上げてしまうと、自分のリスク管理が甘くなり、のちのち大きな危機を招いてしまう失敗を、いやというほど経験してきました。

 このような過去の経験から、自分のリスク管理のルールは投資環境が悪いときばかりではなく、良いときにでも守っていくべきだと考えています。

 しかし、現在の株価の調整はチャンスの時だという考えはかえていません。したがって取って良いリスク(=自分が判断し決めている許容限度以内のリスクという意味です)は、慎重に取っていこうと考えています。

 リスクを取るためにも銘柄研究はしっかりと行っていくことが大事です。10月の下旬から本格化する日本企業の決算発表で、業績が当初予想より増加してお り、業績上方修正が発表される可能性のある企業も多いです。すでに業績発表が行われて、その内容が悪くないのに売られている銘柄にも魅力があります。

【後略】


経済的独立ワクワク!サポーター 石川臨太郎


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 本日配信の有料メルマガでは、長い歴史を持ち、専業大手としては唯一上場しており、競合他社は中小企業がほとんどで、今後の公共事業やオリンピック関連 で業績の伸長が期待され、低PER・低PBRかつ高自己資本比率と指標的に割安な企業を、研究銘柄として掲載しています。


 また、コラムでは、「郵政IPO3銘柄の上昇で、個人投資家の資金回転が効いてくるなら、いままで見捨てられていた中小型株にも資金が回ってくる可能性 が高い。」と題し、郵政3社の上場で市場の活性化が継続すれば、これからのリバウンドをキャッチアップするため必要な考え方と、投資行動を示唆していま す。

 さらに、決算発表で気になる8銘柄を簡単なコメントと共にピックアップしています。

 加えて、期間限定コラムとして、「知っていたほうが役に立つ簡単な投資知識」の第4回は、土地(不動産)について、会社発表のどの資料のどこを見て、どのように投資に役立てるのか、具体的なサンプルを提示しながらわかりやすく解説しています。


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