日本郵政3社は今年後半にIPOした超ビッグな銘柄ですが、どちらかと言えばバリュー株。決して成長株に分類されることはありませんので、株価の評価は控え目です。

 これに対して成長性が期待されるIPO銘柄は業績の進捗を確認しながら株価は堅調に推移し、株価の上昇率は時に2倍以上になります。

 放出株数が少なかった、かんぽ生命(7181)も公開価格2200円に対して高値は4100円を超えるなど、ほぼ倍の水準にまで上昇しましたが、これは公開価格自体が割安過ぎたからということしかありません。


 今年前半に上場した銘柄の中にも、テラスカイ(3915)やジグソー(3914)、ファーストコーポレーション(1430)、ハウスドゥ(3457)、 ショーケースTV(3909)のように株価が公開価格の2倍以上になった銘柄があります。確かにこれらの銘柄は業績は堅調です。


 IPO銘柄が業績を下方修正し、投資家の信頼を裏切ると、そこからの1、2年間は見向きもされなくなるという悲惨な状況に陥ってしまいます。
 これに対してこれらの株価が強い背景は中長期的な成長性への期待と足下の業績の良さにあります。しかしながら、PERは押し並べて高水準にあって、いつ何時株価が崩れ出すのかわからない状況にありますので絶えず注意が必要です。


 これらの中では不動産・住宅系2社(ファーストコーポ、ハウスドゥ)のPERが低い状態です。特に、今6月期決算第1四半期決算の発表を行ったハウスドゥは先日開催された説明会で今期業績達成への自信を示しており、注目されます。
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◆テラスカイ(3915・M)4月30日上場

クラウドシステムの導入支援事業を展開
高成長だが短期的には上がり過ぎの感

公開価格1700円⇒高値24650円⇒時価14200円

公開価格VS上場来高値14.5倍、同時価8.4倍

公募株数23万株 時価値上がり幅12500円 

値上がり額28.75億円 

時価総額200億円 PER197倍


◆ジグソー(3914・M)4月28日上場

ロボット型サーバー監視システム
年後半にかけて株価上昇、時価総額500億円水準で上がり過ぎ

公開価格2390円⇒高値16150円⇒時価15460円

公開価格VS上場来高値6.8倍、同時価6.5倍

公募株数23.75万株 時価値上がり幅13070円

値上がり額31億円

時価総額499億円 PER483倍


◆ファーストコーポレーション(1430・M)3月24日上場

東京・神奈川、千葉、埼玉で分譲マンション建設
飯田グループHD向けが4割を占める

公開価格1600円⇒高値5690円⇒時価4715円

公開価格VS上場来高値3.55倍、同時価2.94倍

公募株数34.63万株 時価値上がり幅3115円

値上がり額10.8億円 時価総額133億円 PER14.2倍


◆ハウスドゥ(3457・M)3月25日上場

不動産事業のノウハウを蓄積し不動産FCを展開
ハウスリースバック事業を展開し新たな成長を図る
第1四半期業績進捗率高く今期業績上方修正の余地大

公開価格3600円(5分割換算720円)⇒高値2930円⇒時価1865円

公開価格VS上場来高値4.0倍、同時価2.6倍

公募株数14.79万株(×5) 時価値上がり幅1145円

値上がり額8.5億円 時価総額78億円 PER15.0倍


◆ショーケースTV(3909)3月19日上場

WEBサイト最適化技術を有すeマーケティング事業会社、日米で特許取得
上場直後に高値をつけ、その後は調整の動きで安値は3370円

公開価格1800円⇒高値9370円⇒時価4050円

公開価格VS上場来高値5.2倍、同時価2.25倍

公募株数19.5万株 時価値上がり幅1250円

値上がり額2.4億円 時価総額67億円 PER38.5倍


(炎)


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