今週(2月29~3月4日)の株式相場は、日経平均株価が週間で826円37銭、率にして5.1%上昇しました。3週連続の上昇です。

 また、1日からは今年に入り初めて4日続伸、4日には約1カ月ぶりに1万7000円台を回復しました。


 米国の2月の自動車販売が堅調だったことで、米国の景気への不安感が薄らぎ、米国株式が回復。原油相場も上昇に向かったことで、投資家心理が改善しました。

 需給面でも、裁定の買い残は相当に整理されており、11日のメジャーSQに向けて、売り込まれる可能性は限定的といえます。


 無論、「マイナス金利」の導入で、金融株の動きが冴えない、あるいは、為替相場の先行きが不透明ななか自動車株も手掛けにくい、という環境下では、「まだまだ上値は重い」と判断せざるを得ませんが。


 本日の米国の2月の雇用統計、5日から始まる中国の全国人民代表大会に注目しましょう。

 中国が大規模な財政支出に踏み切るようですと、かなりムードは明るくなると思われます。


(水島寒月)


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