先日、眠れなかった時に読んだ本。
あらすじをごくごく簡単に説明すると、外国語大学でドイツ語を履修している主人公が「アンネの日記」に自分の現状を重ね合わせる話。(すみませんかなり端折ってます)
真面目そうな話の隙間にちょくちょく「ここは笑っていい…のか?いいよね?」みたいな飄々とした描写がたくさん出てきて、あっと言う間に読み終えてしまいました。
この小説の内容は全く知らずに手にとったわけですが、たまたま舞台が外語大だったので、外国語を履修している人間としても引き込まれる部分が沢山ありました。
例えば、暗唱のスピーチコンテストではいつも同じ箇所を忘れること。
元々ネイティブだった人とそうでない人とでは、習得のアプローチが違うこと。
そして何より共感したのが、主人公たちがドイツ語の母音を練習する、以下の部分。
「お」と言うつもりで「え」の口の形をして「う」と言う。
(中略)
「おぇー、おぇー、おぇー、おぇー」
練習すればするほど、何をやっているのかわからなくなる。もはや、人の話す言葉ではなくなる。自分が新種の動物にでもなった気がする。
…分かりみ…。
日本語は母音が5つなのに対して、ドイツ語の場合は20個弱、英語だと25個ほど(数え方によって前後するそう)。
どの外国語の発音を学ぶときにも母国語にない音を覚える作業はついて回ると思いますが、アタシたち日本人は特に大変なんじゃないの〜😠??なんて思う時があります。
でも、そのぶん文字を覚える負担には耐性がある気がするし、なんだかんだで結局はどの言語もそれぞれのややこしさがありますね。
身に覚えのない音を覚えるときは「何じゃこの発声」と思っても、単語や文章に入れて体に馴染み始めるとそれが普通になるのが何だか不思議です。
この本を読み終わった明け方。
全体の読後感とは別に、頭の片隅で、
私も乙女らしからぬ音を発しながら英語の母音を練習していこ…と思ったひとときでした。
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コメント
コメントを書くI studied German 6 years ago for my university admission exam and I thought to myself, “What have I got myself into😰?” The vowels are quite troublesome indeed, but the real troubles are grammars, genders of words, articles, etc. After I got into the university, I tried to maintain my knowledge of German language but it didn’t last.
Das Leben ist zu kurz, um Deutsch zu lernen.😂