ギズモード・ジャパンより転載。

「単なるアップデートではない、これが新しいスイッチのデフォルトになるはずだ!」

今月から新しいNintendo Switch(有機ELモデル)が登場することになっています。1時間ほど実機を試す機会があったという米Gizmodoライターによれば、数多のアップデートを経てハイブリッドなコンソールになったのが実感できると語っています。一体どんなものなのか、さっそくチェックしていきましょう。

まず、希望小売価格は税込3万7980円。通常盤よりも5,000円高い価格設定となっている代わりに、以下のような特徴が加わります。


・大きめ7インチの有機ELディスプレイ(通常盤は6.2インチ)

・刷新されたステレオスピーカー

・ベース容量は64GBに倍増(通常盤は32GB)

・イーサネット端子内蔵の新ドック付属

・リデザインされた卓上スタンド

・白黒のカラースキーム

 

なかでも注目すべきアップグレードは、やはり7インチの新しい有機ELスクリーン。スマホやパソコンのような色合いの豊かさ、鮮やかさが加わりました。当初は、解像度は変わらず720pであることが懸念点に思えましたが、1時間くらい『メトロイド ドレッド』をプレイした後にはなにも気にならなくなりました。

画面が大きくなったことで全体的な画素密度はわずかに下がりましたが、顔からある程度離してプレイしていると個々のピクセルが浮き立つことはなく、色鮮やかなのがよくわかります。また、手持ちモードでもっと楽しく遊びやすくなった感じがあります。

「Dread」の文字の鮮やかさもこの通り。

新しい7インチのスクリーンは、システムの全体的なサイズ感を増やすことなくベゼルがスリムになったことでうまくバランスを取っているようです。正直なところ、通常盤との5,000円という金額差は、この新しい有機ELスクリーンだけでも納得できるように思えます。

当初、有機ELモデルがお披露目された際には、オーディオについてはおまけ的な位置付けのようでした。が、手持ちでプレイする人にとってはうれしいアップグレードだといえます。もちろん3D空間オーディオとは程遠いですが、それでもより明快でディテールのあるサウンドが楽しめます。





ストレージが64GBに倍増したことについては、「ようやくか」という声もありそうです。従来の32GBでは、多くのゲームをプレイする人にとってはすぐに埋まってしまう容量で、マイクロSDカードは必須でした。ひとつひとつのゲームをゆっくりプレイする人にとってはベースが64GBあればそうした追加出費がなくなり、ちょっとした節約になるかもしれません。

それから、イーサネット端子内蔵の新ドックは『大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ』のような戦闘系ゲームで大役立ちなはず。メディアコンソール周辺をすっきりミニマムにさせておくのにも便利です。スタンド自体は、これまでなかったのが不思議なくらい卓上にセットするのに使えます。

最後に、白黒のカラーについては(色の好みは人それぞれにせよ)お洒落さ満載であることには間違いなしです。

個人的には、1時間ほど実機を使わせてもらっただけではありますが、それでもはっきりと言えるのは、これからNintendo Switchを購入しようとしている人には新しい有機ELモデルがおすすめできます。画質、音質、容量など、どれも2017年にスイッチを購入した際に欲しかった要素が詰まっています。単なるアップデートではなく、これが新しいNintendo Switchのデフォルトだともいえそうです。

では、すでにNintendo Switchを持っている人にとってはどうでしょうか。新たに買い換えるかどうかは微妙なところかもしれません。というのも、数千円〜1万円で手に入るならまだしも、3万7980円という金額で数年間使っただけのスイッチからアップグレードするとなるとやはりちょっとした決意がいりそうだからです。それに、今使っている通常のNintendo Switchに不満点があるとしたらジョイコンのドリフト問題で、これについては新しい有機ELモデルで改善されているわけではありません(少なくとも私の知る限り)。

とはいえやはり、新しいスクリーンの画質もサイズもめちゃめちゃよくて、通常盤のNintendo Switchから買い替えたいという人がいたらぜひ「いってらっしゃい」と背中を押したいくらいです。

新しくなったNintendo Switch(有機ELモデル)は今週10月8日(金)から販売される予定です。

Sam Rutherford – Gizmodo US[原文]( Rina Fukazu )



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