料理家・松本日奈さんが、台所を中心にまわる日常や「おいしい」に関わるモノやコト、台所仕事の負担を軽くして楽しいものにかえる“ひと工夫”をつづる連載「テーブルに ひと工夫」。
レモンの旬は10月から3月頃。今回は、「レモンカード」のレシピを紹介します。
国産レモンの旬、到来。この時季だけのお楽しみ
黄色く丸々っとした国産のレモンを見かけると、どうしても食べたくなるのが愛してやまない「レモンカード」。レモンとバター、砂糖、卵で作る、イギリス生まれの濃厚なスプレッドです。
このときとばかりに、バターはたっぷりと。レモンは果汁だけでなく皮も使います。保存瓶に入れておけば日持ちするので、私はトーストに塗ったりヨーグルトと一緒に食べたりして楽しんでいます。
甘酸っぱくて濃厚なおいしさ「レモンカード」
写真左/レモン汁と皮、バター、グラニュー糖(残り)を鍋でひと煮立ちさせたら、(1)のボウルに少しずつ混ぜながら入れていく。/写真右:バットに移して平らにしたら、表面をラップでぴったりと覆う。
<材料(作りやすい分量)>
卵(全卵)…1個
卵黄…2個分
グラニュー糖…80g
レモンのしぼり汁…2個分
レモンの皮(黄色い部分だけをすりおろす)…2個分
無塩バター…100g
<作り方>
(1)ボウルに卵(全卵)と卵黄、グラニュー糖の約半分を入れて泡立て器ですり混ぜる。
(2)鍋にレモンのしぼり汁と皮、バターと残りのグラニュー糖を入れて火にかけ、溶かしてひと煮立ちさせたら、(1)のボウルに加えて混ぜる。
(3)すべてを鍋にもどし入れて中火にかけ、ヘラで混ぜながら、とろみがつくまで煮る。
(4)バットに移して平らにし、ぴったりラップをして粗熱をとる。
レモンカードが冷蔵庫にあるってなんて幸せなんでしょう! 今が旬の国産レモンを見かけたら、ぜひ試してみてください。
余った卵白を利用して「レモンメレンゲパイ」
そして、余った卵白とできたてのレモンカード、冷凍パイ生地を使って、「レモンメレンゲパイ」を作ってみませんか?
冷凍パイ生地は、かりっと焼いて冷ましておきます。そこへレモンカードをたっぷりと塗り、余っていた卵2個分の卵白をメレンゲにしてのせ、250℃のオーブンに2分ほど入れて焼き目をつけたらできあがり。甘酸っぱくて、ひと足先に春が来たような気分! おいしすぎてぺろりと平らげてしまいます。
松本日奈(まつもと・ひな)
料理家。オリーブオイルをはじめとした南仏の調味料ブランド 「ラ プティット エピスリー」目黒本店の料理教室などでシンプルで飽きの来ない料理を教えている。インスタグラム
Text and Photo: 松本日菜
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