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視線はまるでレーザービーム、見えなくても確かに存在するんだね
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視線はまるでレーザービーム、見えなくても確かに存在するんだね

2014-03-28 13:00

    わぁ! 目から、耳から、口から、なんか出てるよ!

    モノクロ写真から放たれる、色とりどりの刺繍糸。



    これらの作品を手がけるのはMANA MORIMOTOさん。すべて手作業で刺繍を施し、Tumblrにて作品を公開、海外のフォロワーを中心に支持を集めています。

    DIYやクラフト文化が豊かなオレゴン州・ポートランドで学生時代を過ごし、アートを身近に感じていたというMANAさん。次第に糸や刺繍に目が留まるようになっていたそう。

    そこでMANAさんは気づきます。「この世はテキスタイルに溢れている!」



    2年ほど前にポートランドから日本へ帰国。幼少期から収集していた刺繍糸を見つけたのをきっかけに、創作活動をスタートしました。友達のペインティング作品に刺繍をすることから始め、そこからフィールドは写真へと移っていきます。



    目からビームのように放たれる糸。このスタイルは刺繍アートを始めた頃から確立されていました。

    ちなみにこの作品にうつる女性は、MANAさんのお友達。当初は、友達の写真をプリントアウト、そこに刺繍をした後スキャンし、Facebook上でタグ付けをして遊んでいたそう。



    この作品の勢いに、思わず目が留まりました。出てますよね、かなり出ていますよね。MANAさんいわく「この人、かなりピン倒したいんだろうなーと。その熱意を表現しました(笑)」とのこと。


    「見ざる聞かざる言わざる」


    “see no evil, hear no evil, speak no evil”

    MANAさんにオススメの作品を聞いたところ、上の2点を紹介してくれました。

    年代モノの日本とアメリカの写真。

    国境を越えても、時代を超えても、同じ概念を持っていることに感銘して生まれた作品とのこと。



    目から放たれるビームの他にもうひとつ、注目したいMANAさんのスタイルが、幾何学模様。

    指先や足先、人と人をつなげていくことで幾何学模様が生まれます。「やってみるまでどんなカタチが出来るかわからない、そこにワクワクするんです」と語っていました。



    そんなMANA MORIMOTOさんの初めての個展が、3月28日よりコワーキングスペースのみどり荘にて開催されます。

    代官山の閑静な住宅街にひっそりたたずむツタまみれの建物。階段をあがって、3Fの奥にあるギャラリーへ。



    PCのTumblrから飛び出して、リアルな作品たちがひとつの空間に集まりました。



    3D刺繍アートも展示されています。わぁ、出てます、リアルに目から出てる!

    人間やモノから放たれる視線や音、気持ち。目には見えないけどそれらは確かに存在し、それらが見えたときの喜びや興奮を表現している、とMANAさんは話します。

    「目には見えないけど、人間は発しているんですよ。見えないものが見えちゃう感じ、楽しんでもらえたらうれしいです」



    作品を堪能してギャラリーを出た後、なんだか不思議な感覚に陥りました。

    普段聞いているつもりだけど、理解しているつもりだけど、実は素通りしてしまっていること。

    「あの人の視線の先には何が見えているんだろう」
    「この音はどこまで届いているんだろう」

    MANAさんのフィルターが自分の目にのり移ったような…、世の中が少し違って見える、サイケデリックな感覚です。

    ぜひご自身の目でMANAさんの刺繍アートと向き合い、その”見えないなにか”を感じ取ってみてください。


    DATE
    2014/03/28 – 2014/04/11

    OPEN
    11:00 – 19:00
    ※3/28(Fri)のオープニングは18:30~

    VENUE
    MIDORI.SO GALLERY
    東京都目黒区青葉台3-3-11 みどり荘 3F
    アクセス manamorimoto [Tumblr]

    RSSブログ情報:http://www.roomie.jp/2014/03/152681/
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