「大は小を兼ねる」と言いますが、一方で、「長持ち枕にならず」ということわざがあります。世の中では、とにかく文字数の多い有料メルマガが持てはやされていますが、メールマガジンには最適の文字数があるのではないでしょうか。そうした話を枕に、今回は、有料メルマガというスタイルに対する、私の「こだわり」を記します。

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◆津田大介の「メディアの現場」/不定期/630円
http://www.targma.jp/tsuda/

4月6日(土)に配信されたvol.72より、「渡辺文重の『週刊有料メルマガレビュー』」の連載が再開しました。今後は隔週で更新する予定です。内容は、本Webマガジン『渡辺文重の有料メルマガ批評』におけるコーナー「有料メルマガダイジェスト」の簡易版(リライトしているので、場合によっては、こっちの方が面白いかも!?)となります。2週間に一度、面白い有料メルマガを10本紹介するというコンセプトでお届けするつもりです。

『津田大介の「メディアの現場」』は、vol.72より新連載(復活連載を含む)が10コーナーも始まるなど、大幅にリニューアルされました。このリニューアルに対して、読者の意見は好意的なようです。特に、12万弱という文字数に、良い意味で圧倒されている人が多いという印象を受けました。文字数が少ないよりも多い方が「お得」だと感じる。これは、自然な消費者感情だと理解しています。しかし、「メルマガ」という媒体の性格を考えた場合、必ずしも「文字数が多ければ多いほど良い」とは思えないのです。

◆「メール」の最適な文字数を考える

最初に確認しておきますが、私は『津田大介の「メディアの現場」』という媒体自体の文字数が多いことを否定するつもりはありません。これは、同じように文字数の多い有料メルマガ『水道橋博士のメルマ旬報』に関しても同じです。私が気にしているのは、あくまでも、数万、十数万という文字数とメールとの「相性」です。要するに、「メールマガジンには1通あたりの最適な文字数がある」ということが、私の主張となります。