• このエントリーをはてなブックマークに追加
渋井哲也【“一歩前”でも届かない】vol.5「まだまだ行きたいところが多すぎるが、金がない」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

渋井哲也【“一歩前”でも届かない】vol.5「まだまだ行きたいところが多すぎるが、金がない」

2012-03-01 08:35

    週刊 石のスープ
    定期号[2012年3月1日号/通巻No.30]

    今号の執筆担当:渋井哲也
    ※この記事は、2012年3月に「まぐまぐ」で配信されたものを、「ニコニコ・チャンネル」用に再配信したものです。



      もうすぐ東日本大震災から1年目を迎えます。とりあえず「1年間は赤字覚悟で被災地を取材しよう」と取材を始めましたが、本当に赤字になり、家賃もプロバイダ料金も2か月分払っていない状態が続いています。ある編集者は「半年分払ってない」らしいですが、ボーナスで一気に支払うとか。私はそんなボーナスはないので、どうしよう、と考えているところです。
     そんな金欠の中で、どうやって被災地取材をするのか。それは震災以前と同様に、雑誌などで企画を通し、取材経費がどこまで出るのかを確認し、ついでに別の取材をしてくるといったオーソドックスな方法になっていくことでしょう。


    ■『週刊女性』の連載

     2月は『週刊女性』(主婦と生活社)で「終わらない3.11」として5回の連載をしています。

     1回目は、74人の児童が死亡・行方不明した宮城県石巻市の大川小学校の遺族の話でした。
     2回目は、東京電力・福島第一原発の事故により設定された警戒区域内のペットを思う飼い主たちの話。
     3回目は、釜石の奇跡と呼ばれたものの、防災センターでは約70人が犠牲となった釜石市鵜住居地区の話。
     4回目は、被災後の自殺をした人たちの話や心のケアの話。
     最後の5回目は、南相馬市で放射線を心配しながら暮らす人たちの話です。

      ちなみに、いつもわざわざ「東京電力・福島第一原発」と書いているのは理由があります。東京新聞の校閲部の人に話を聞いたのですが、各社の校閲幹部と出 会った時に話題になったそうです。「福島第一原発」や「福島原発」と書くと、福島の電気を作ってるかのような印象を受けてしまうようです。そのため、「東 京の電気を作っている」ことを印象づけるために、新聞の初出では、長いですが、「東京電力・福島第一原発」としているようです。
     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。