いまお笑い芸人の行動が問題になっているが、それ以外にも近年、芸能界、スポーツ界の闇が次々に暴かれている。告発されているセクハラ、パワハラのひどさは目を覆うばかりだ。
こう感じるのは、わたしの見る目、わたしの価値観が変わったからだ。昔、子どもは当たり前のように親や教師に殴られ、後輩は先輩に殴られていた。当時は殴られても痛いとしか感じなかったが、いまは違う。幼児虐待のニュースを見ただけで身体が震えるほど腹が立つ。それほど大きく価値観が変わったのだ。
人権だけではない。犬はたいてい家の外で鎖につないで飼っていた。イギリスの動物愛護団体が日本の状態を虐待だと非難したときは違和感を覚えたほどだ。それがいまでは犬はたいていの家では中高年男よりも大事にされており、中高年男は家の外の犬小屋以外に寝る場所がなくなりそうな予感におびえている。