人生の3分の2はいやらしいことを考えてきた。
 今回はある裁判の模様をお届けする。
 その概要はこういったものだ。被告人X氏が車内(さほど混み合っていない)で、被害者A子さんの臀部を見て発したとされる言葉、“ええケツしとるのう”がひとり言であったか否か、そこが問われる裁判だ。
 検察側の陳述――
「実際、その声がA子さんの耳に届いているわけで、ひとり言など、そんな言い訳は通じませんよ」 
週刊文春デジタル