結婚に魅力を感じない女性が増えている。少子化の日本には問題だ。結婚評論家の曽野徹氏に聞いた。
――結婚すると自由がなくなるからイヤだという意見が多いのですが。
「その通り。事実、自由は貴重だ。歴史上、命をかけて自由を守った人もいた。だから結婚はもちろん、ルールで自由を奪うスポーツやゲームもやめ、道路の信号や標識も無視すべきだ。信号を無視して危険を感じたら、自由を守るために命を落とした偉人を思い出せ。もともと、われわれの自由は制限されている。眠らない自由はないし、食べない自由も呼吸しない自由もない。食べられる物も限られ、空も飛べず、指は五本しかない。慰めを求めてペットを飼うとさらに自由が奪われる。これだけ四方八方から自由が奪われているのだから、結婚して自由を奪われても大した違いはない。気にしないことだ」 
週刊文春デジタル