初めまして!ニコニコサポーターズSmileSの真野 翔(♪ミュツタカ♪)と申します。普段は歌ってみたの投稿や、ピアノ弾き語りで生放送をしている傍ら、時々コスプレイベントでコスプレをしたり、カメラマンとして撮影をさせていただいております。今回は「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」にコスプレで参加し、SmileSコスプレ部の初の対外活動として、事前にインタビュー取材・撮影をお願いしてご快諾くださったコスプレイヤーさんへ、取材・撮影をさせていただきました。
コスプレ部には、コスプレをするのが好きな人、コスプレイヤーさんを撮影するのが好きな人、女装が好きな人、装飾が好きな人など、いろんなメンバーが集まっています。今回の池ハロ2023では「ニコニコ×コスプレ」をテーマに、ニコニコでコスプレイヤーとして活躍しているユーザーさんをご紹介・PRしたく、取材・撮影させていただきました。
今回の #7 では、世界コスプレサミットで日本代表にも選出された経験があり、コスプレパフォーマーとしても活躍されているみおしさん・まめまよさん(みおまよのおふたり)にインタビューさせていただきました。おふたりは今回の池ハロ2023で初めて「コスプレドック」のコーナーを担当されました。コスプレパフォーマンスのことはもちろん、今回の「コスプレドック」のコーナーを担当してみての感想など、コーナーのお仕事でお忙しい時間の合間を縫って色々とお伺いさせていただきました。ぜひ最後までお読みいただけると嬉しいです。
──今日の衣装やメイクのこだわりポイントを教えてください。
みおし:
すべて手作りで、特に裾をイラストのデザインに合わせてブレードですべて貼り合わせて作っているところがポイントです。型紙から作って、縫って、最後貼る工程はまめまよさんに手伝ってもらっています。
ブレードを貼り合わせて製作された衣装
撮影:真野 翔
まめまよ:
原作のイラストだとボタンが18個あったので、18個ボタンをつけました。丁寧に1個1個付けていったのですが、後々、下の方は飾りボタンでよかったよね、という話をしました。ボタンを掛けるのが大変なんですよね…
スマホゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』に登場する『カリム・アルアジーム』に扮するまめまよさん
撮影:真野 翔
みおし:
上からボタンを留めて行って、下の方で「あっ…1個ズレてる…」といったこともありました。
まめまよ:
ウィッグは私が制作しました。色は元々薄い水色だったのですが、そこからエアブラシというプラモデルなどを塗装する器具を使って塗装しました。なので染めたと言うよりはほぼ塗装したという感じです。4色ぐらいのグラデーションにしています。3年ほど前に制作したウィッグなので、だんだん解けてきてしまっていますが、メンテナンスを繰り返して被ってもらっています。
スマホゲーム『ディズニー ツイステッドワンダーランド』に登場する『イデア・シュラウド』に扮するみおしさん
撮影:真野 翔
──池ハロの参加は今回何回目ですか?
みおし:
10年目・10回目なので、1年目から毎回参加しています。皆勤賞です!(笑)
まめまよ:
池ハロ10周年記念のステージを観て「えっ?10年!?」「私達1回目からいたよ!?10年経ったの!?」という衝撃を受けています。今回は山葵さんからコスプレドックのコーナー参加のお誘いをいただき、今回はコスプレドックを担当させていただいています。過去にはステージでオープニングアクトを担当させていただいたこともありました。初回の池ハロではCOSPLAY MODEスペシャルステージでコスプレパフォーマンスをしたことも思い出に残っています。明日はコスプレドックとしてロップイヤーさんでウィッグセット・ウィッグカットをさせていただくので、例年とは違った楽しさを味わっているところです。
──初めてのコスプレドックはいかがですか?
まめまよ:
意外と壊れるもんだな、という印象を受けました。
みおし・まめまよ:
衣装だとパーツ、ファスナー、ボタンが取れてしまったといった修理の依頼がありました。また、武器はへし折れてしまったり、パーツの一部分が取れてしまった、といった修理の依頼がありました。
──自分も衣装のボタンが取れてしまって困ったことがありました(涙)
みおし:
既製品の衣装はボタン付けが2周程度しかされておらず、比較的緩めの取り付けなので、取れてしまうケースが多いと思います。なのでイベントだと困ってしまうことがありますね…取れそうなところが無いかを確認してご自身で補強するか、付け直しをすることをオススメすることも多々あります。
──今日一番難しかった修理の依頼はどんな内容でしたか?
みおし:
既製品の衣装のファスナーの修理ができなかったことです。今日初めて着た衣装とのことだったのですが、そもそもファスナーが壊れていたので、修理自体どうすることもできませんでした。直せるものであれば全力投球で修理するのですが、ブースにはミシンはないので、こればっかりはどうしようもありませんでした。
──ブースにはどんなものがあり、どんな修理ができるのでしょうか。
みおし:
備品として置いているのは各種カラーの合皮、ボンド、安全ピン、マスキングテープ、ビニールテープです。工具だとカッター、縫い針、はさみ、ヒートガン、グルーガンなどがあります。比較的なんでも直せるとは思います。素材や重さなどを考慮して最適な材料・工具を使って修理します。限界はあるものの、直せるものは何でも直すと意気込んでいます。
まめまよ:
先ほども状況などはわからなかったのですが、バズーカをお持ちになったコスプレイヤーさんがいらっしゃって、ジョイントの部分の飾りが設計ミスなのか、上手にハマらないとのことでご相談がありました。幸い発泡スチロールで比較的簡単に調整ができ、はめ込むことができました。
みおし:
既製品でもこのようなトラブルは想定されるので、ご自宅で事前に上手く組み立てられるかは確認してからお持ちいただくのがいいと思います。本番一発勝負は危険性が特に高いです。
──8ヵ国のコスプレイヤーさんで踊ってみた動画を撮影・投稿されているのを拝見しました。どういった経緯だったのでしょうか?
まめまよ:
ちょうど「ツイステッドワンダーランド」がリリースされたのが2020年で、コロナウイルスで色々なことが制限された年でした。私達は世界コスプレサミットという世界大会で日本代表に選出いただいたこともありますので、本来であればコスプレサミットや超会議などのイベントで海外の友達と会うことができていたのですが、移動が制限されてしまい、会うことができなくなってしまいました。そんな中でも何かやりたいという相談をミャンマー代表の友達に相談したところ、その友達の繋がりで何カ国かのコスプレイヤーさんと一緒に踊ってみた動画を投稿するに至りました。振り付けも友達のダンサーさんにお願いしたり、ビデオを送り合って練習のダンス動画に対してアドバイスしてもらったりと、コロナ禍ならではの工夫を経て完成しました。みんながみんなダンサーではありませんが、自分たちなりに熱心に練習したので、リモートでもしっかりと練習ができ、無事に動画投稿までたどり着くことができました。翻訳アプリを駆使しましたが、連絡はすべて英語だったので、苦労はしましたが、伝えたいことは全部伝えることができましたので、動画が完成した時の達成感がありました。
日本に限らず、ワールドワイドな動画として制作したので、文化や思想などの違いもありました。褐色肌のキャラクターでも、ファンデーションのカラーをご自身の肌よりも濃くしないなど、それぞれの国の文化や考えに寄り添って配慮し、撮影に臨んでくれました。私自身もさまざまな国の文化を知るきっかけになったので、非常に良い機会になりました。
──コスプレパフォーマンスとコスプレのダンス動画で違いを感じることはありますか?
まめまよ:
私はもともとダンスの経験はなく、一方でアクションやお芝居の経験があるので、その時の経験を生かしてコスプレパフォーマンスをやっています。友達の踊り手さんで、コスプレを始めたばかりの知り合いがいるのですが、この方はとてもダンスが上手いです。たまにコラボしたりするのですが、やはり踊り手さんのクオリティはとても高いので、レベルの違いを感じます。特にここ数年の踊ってみた動画はMVのように撮影されることが多いので、踊ってみたの動画の撮影はかなり勇気がいるな、と思います。私は投稿の頻度は高くないですが、一緒に頑張ってくれる知り合いがいる時は力を借りつつ頑張って撮影に望むようにしています。
いかがでしたか。世界コスプレサミットの大舞台を経験され、衣装製作・ウィッグ製作にも携わっていらっしゃるので、多角的に色々とお伺いすることができ、様々なご活躍が伺えるインタビューでした。また、コロナ禍においても踊ってみた動画の投稿に試行錯誤され、対面で会うことが出来ない期間においても精力的な活動を垣間見ることができました。各種イベントもコロナ禍と比較すると活発的に開催されるようになった今、コスプレパフォーマンスを披露する機会も増えてくるかと思いますので、今後パフォーマンスを披露する機会も増えてくると思います。世界コスプレサミットで活躍するコスプレイヤーさんとして、コスプレの魅力も多くの方に広く届けていってくれることを期待したいと思います。ぜひみおしさんとまめまよさんのフォローや動画の視聴もよろしくお願いします。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!Cosplayer Interviewの記事はまだまだ続きます。ぜひ次回号もお楽しみに!
2024年5月18日(土) 発行
インタビュアー:毬栗 楓、麻婆豆腐、真野 翔(♪ミュツタカ♪)
執筆・撮影:真野 翔(♪ミュツタカ♪)
発行:ニコニコサポーターズSmileSコスプレ部