こんばんわ、大井昌和です!
東京都在住です。
前都知事が辞めた時、最初に思ったのは、「また仕事中に騒音が街に響き渡るのか・・・」とげんなりしたのです。
が、今のところそんなにうるさくなくてホッとしています。
それはさておき、折角そんな選挙期間中なので、漫画と選挙について語っておこうかと思います。

漫画において選挙に形がにているものに読者投票というものがあります。
メジャー少年誌で有名な10週打ち切りというのは、これの結果だと言われています。もちろん、僕の主戦戦場である青年誌や月刊誌にもこれは存在します。
しかしながら、もとの母集団の絶対数の違いから、メジャー少年誌と僕の書いている雑誌では読者投票の有用性は全く意味が違うものになります。
メジャー少年誌であれば、その投票数は打ち切り判断の指標として機能するのは、確率論的にも正しいと思われますが、マイナー誌でこれを判断材料にするのは無理があります。
例えば、自分の漫画でも、ずっと読者投票で一位を頂いてる作品と、ずっと8~9番手だった作品とでも、売り上げは8~9番手のものが良かったりします。(多分最近逆転したかな?)
つまり売上的な判断材料にマイナー誌の読者投票は使いづらいことになります。
しかしながら、では読者投票は無駄か?と問われれば全くそんなことはなく、雑誌という媒体を出す以上、その雑誌上でいい数字を出していることはその雑誌にその漫画を載せ続ける意義につながります。

いってみれば漫画家は常に投票の結果で描くことが許されているとも言えます。
売り上げというのも、日本銀行券での投票結果でありますから。
そういうことを考える自分なので、こういう時期にはいつも、先輩漫画家さんが立候補してくれれば、投票先に悩まずに済むのに・・・。