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日本人は毎日10回、大谷翔平って言ってるよね|TSJ2
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日本人は毎日10回、大谷翔平って言ってるよね|TSJ2

2021-07-21 17:57
    ▼日本人は毎日10回、大谷翔平って言ってるよね
     
    みなさん、こんにちは
    和田です。
     
    はっきりいいます。
     
    大谷翔平の話題を取り上げない日本人は
    この日本列島にはいません。
     
    昨日のアメリカ通信でも、
     
    ・メジャーリーグの人気低迷は世代問題
    ・大谷翔平のマンダラチャート(目標達成チャート)
     
    について取り上げました。
     
    私は大学時代草野球サークルに入って
    試合にでたこともあります。
     
    バイトやその他忙しくて、
    数ヶ月後には野球好きの友達を誘い、
    半額で自分のユニフォームを売りつけて辞めてしまいました。
     
    それ以降は、バッティングセンターにも 
    10回くらいしか行ったこともないですし、
    今更スラッガー目指すわけでもありません。
     
    ですが、大谷はなんであんなに飛ばせるんだろう?
    日本人でもホームラン王が取れる可能性があるのか?
     
    と本当に興味があります。
     
    『MLBでホームラン王になるための打撃論』(竹書房)
     
    という本の、無料のキンドル版をダウンロードして、
    この忙しいのに読んでしまいました。
     
    最初の野手は、ご存知イチロー。
     
    ところが著者の根鈴雄次氏は、
    アメリカメジャーで日本人初の野手を目指し、
    3Aまで行ったが、ぎりぎり達成できなかった人です。
     
    それでも、各国で野球をやってきた根鈴氏が
    その日本との違いを中心にまとめあげたこの本は
    実に面白いのです。
     
    「本書は、メジャーリーグでホームランを打つための
    バッティングバイブルとなる。」
     
    と、まえがきにあります。
     
    一体、俺は何を読んでいるんだ・・。
    と思いながら読み進めました。
     
    なぜなら、大谷はたしかに特別ですが、
    「規格外」というだけで
    片付けたくないなと思ったからです。
     
    で、書かれていることは、
    というか、一番印象に残っているのは、
    日本がまたもやガラパゴスだった、
    ということでした。
     
    本書の理論は、
    日本のバッティング理論と違っているもので、
    逆にいうと、日本だけが独自の
    ガラパゴス理論だったことがわかります。
     
    代表的なのは縦に振るスイング、
    ボールにトップスピンをかけて
    外野に放り込む。
     
    大谷のやっているのはこれですね。
     
    日本の野球はボールの下にバットを入れて、
    バックスピンをかけるものです。
     
    その他にも、
     
    ・リストを返すな。
    ・ボールは上からたたけ、
    ・ゴロを打てば何かが起こる。
     
    などなど、日本の指導と違う点が多々あります。
     
    この本に書かれているような理論で
    大谷はバッティングしているんだな、
    と誰でも次第にわかります。
     
    他にも、メジャーで打てるようになるために、
    フィジカルを何年もかけて
    長期設定して作ることを説いてます。
     
    『フィジカルで言い訳をしない』
    『野球は無差別級の戦いである』
     
    という前提もあります。
     
    大谷選手のトレーニングや練習映像は
    テレビでたくさん報道されます。
     
    この根鈴氏のメソッドがメジャー流であり、
    大谷流であるのでしょう。
     
    私は高校野球が好きで、
    毎年チェックしていますが、
    彼らは世界一の練習をしていると思います。
     
    それでも、バッターとして
    メジャーで通用した選手は少ない。
     
    それが以前から不思議だったのです。
     
    また、日本の高校野球なども含め、
    バッティング技術だけでなく、
    間違ったトレーニングをやってきたことも
    書かれています。
     
    それが故障の原因になるなど、
    非常にもったいないことをしてます。
     
    バッティング理論や体作り、
    練習方法などにおいて
    日本は、全くガラパゴスな
    独自理論でやってきたんだろうな
    という前提があったから、
    大谷翔平の衝撃とともに、
    私はついこの本を読んでしまったのです。
     
    メジャーで戦えるスラッガーという
    世界観をもっていても、
    多くの才能ある
    選手が通用してきませんでした。
     
    大谷翔平は確かに才能がダントツですが、
    それだけではなかったと思います。
     
    多くの日本人スラッガーとの差は、
    スイング理論含めての、
    戦略が違っていたからだ
    と言えるでしょう。
     
    野球だけではありません。
    日本の政治やビジネスでは
    欧米流を嫌う傾向があります。
    アメリカで生活したことのない私でも、なぜか、
    「和田はアメリカかぶれだ」とか、
    「日本は日本流がいいのだ」とか、
    よく言われます。
     
    しかし、現実として負けていたのなら、
    素直に相手の長所、他国の良さを
    研究すべきだと思っています。
     
    日本は日本国内だけの常識で
    戦略を立ててきました。
     
    私はそれでは本当にもったいないと思っています。
    海外も日本と同じく成長しようと
    必死にやっている人はいると考えるべきです。
     
    その中には進んだ考え方、結果を残している
    メソッドも必ずあるはずです。
     
    同じ前提に立てば、日本人でもできる。
     
    というのが私の前提です。
     
    必要なのは、とにかく、
    結果を出していると思われる新しい情報を入れて、
    素直に取り入れて、戦略を立て直すことです。
     
    私は、大谷翔平に続く
    日本のスラッガーの誕生を待ちたいし、
    GAFAを超える日本の企業がでてくるのを望みます。
     
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    (和田 憲治:https://twitter.com/media_otb
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